山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「華麗なるギャツビー」を見て後悔するワシ…

ワシが映画にハマったのって。
実は1973年からなんですよね。

それまではゴジラ映画とかガメラ映画、東映まんがまつり、ディズニー映画等は見てましたが。
普通の映画というものを劇場に見に行くようになったのがこの年からなんですね。
忘れもしない、「燃えよドラゴン」と「ポセイドン・アドベンチャー」を劇場で見てすっかりまんまと映画にはまったわけです。

しかも当時は、今と違ってロードショーを上映する劇場の他に、少し古い映画を専門に安く上映する劇場もあって。
入場料は300円とかで。学校の帰りにふらりと劇場に立ち寄って映画を見てから帰るという習慣もあったんですよ。

そうなってくると情報マニアのワシとしては、映画雑誌で情報を仕入れたいわけですよ。
毎月のお小遣いから映画雑誌を買うお金をひねり出しては、毎月、穴が空くほど繰り返し読み、「そうかーこんな俳優が居て、こんな映画が公開されるんだー」と雑誌から知るわけですね。

そんな中。
非常に評価が高くて、田舎の中学生であるワシより10歳ほど年長のお兄さんお姉さんがたが夢中になっておられる映画がありました。

その映画が「華麗なるギャツビー」(1974年)
でした。

グラビアで映画の名場面を見ても、映画評を読んでも。
ちっとも興味がわかなかった「大人の映画」という印象でした。

近年、デカプー(ディカプリオ)でリメイクされて話題になった…のかな?(あやふや)
たまたまテレビでやってたので録画して見てみましたとも、ええ(´ω`)

華麗なるギャツビーて2時間半もある映画なんだ。ふえー。どんだけ盛りだくさんな映画なんだよ」
と言いつつ見始めてものの数分で、嫌な予感に包まれるワシ…

「なんか変なタイミングで俳優の顔にズゥーンと接近するこのズームアップは…何?意味不明でしかもバカみたいなんだけど…」
はいその印象は間違っておりませんでした。

ひとでなしのビッチが初恋の男と現在の夫を両天秤にかけて、自分の娘も「綺麗なだけのおバカさんに育ちなさいー」と教育する映画でしたw
確かに衣装とかは見応えがあるけどそれだけで…

ロバート・レッドフォードの肌も汚いし。よく見たらこの人、手も汚いし。
ミア・ファローの発狂した老女みたいな変な演技も暑苦しいし。
物語の狂言回しみたいな男性が出てくるのですが。むしろこの男が主役の映画?
でも全然ありがたくないのw

バカみたいな男女が繰り広げるバカみたいな話で中身なんか全然ないんですよw
雰囲気だけの環境映画…ですらない。
お人形のような男女がどーでもいい事で右往左往しつつ、結局人を殺してしまうんですけど誰もソレに対して罪悪感は持ってなさそうな…そんな映画でした。

ワシが爆笑したのは、ミア・ファローが数年ぶりに初恋の男に再会し、「あの時のように軍服を着て私と踊って」と言いつつ、自分は少女時代のドレスを着て現れるシーン…

ホラー映画かと思いましたw

そしたらこの監督のジャック・クレイトンて人。
あんまりよく知らない監督さんなんですけど。
どうやらホラー?ミステリー?ぽい作風が得意だった方みたいですね。
あの意味のよくわからないギュイーンという音の出そうな顔のズームアップとかホラーな演出はそういうことだったのかも…

先日、「パーパームーン」も久しぶりに(32年ぶりくらい?)見たんですけど。
改めて、「なんちゅー話しじゃ」と呆れたんですよねw(^_^;)
この70年代という時代のせいなのか?
独特のモラルの欠如というか。そーいうものを感じましたのでここに備忘メモとして残しておきます。