山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

寺フェスをめぐる妄想

家の近所を車で走っておりましたら、こんな看板が立っておりました↓

寺フェス!●月●●日 ●●寺にて開催

Σ(゚д゚|||)
…なんでしょう、この、「寺フェス」という言葉からにじみ出てくる和風な感じ…
「時節柄、和風ハロウィンみたいなものなのかな?」
と思いつつ看板を見つめるワシ(信号待ち)

ワシの妄想の「寺フェス」は。
ある秋の夜長に、墓場で。
骸骨が提灯を揺らしながら踊っているんですね。
そして、子どもたちが陣笠と蓑を被って「徳利オア鶏ーと」と言いながら、各家庭を回って焼き鳥を奪ってゆくんじゃないかな。

各家庭は「そんな説教強盗みたいなのが、家に来たらたまらん」とばかりに雨戸を締めて居留守を使っているんですけど、外から「ぞいやさーぞいやさー」という地獄からの呼び声みたな不気味な掛け声が聞こえてきて。
雨戸はたちまち打ち壊されちゃうんですよね。

で、「何事?」と外を見ると、お地蔵さんが一列縦隊になって、次々と各家庭の雨戸を打ち壊しているのが見えるんですね。
「お願いです、許してください。居留守を使ってすみませんでした」
と詫びを入れる時は、かならずかぼちゃの炊いたのをお地蔵さんたちにお供えしなければなりません。

お寺フェスの夜は夜明けまで、一反木綿が飛び交う空の下、地獄の亡者と子どもたちが大騒ぎして過ごします。
きっとそんな催しですよね。