山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

仕掛けに注目

と、言うわけで。
初号機は結構「マッドマックス 怒りのデスロード」を気に入ってくれましたね。
「イモータン・ジョーってネーミングはイモータル(immortal=1 死なない,不死(身)の(⇔mortal).2 不朽の;不滅の )から多分、来ているんだね。最初イモータル・ジョーかと思っちゃったw」
と、申しまして。映画のあちこちに仕込んである仕掛けに結構ハマっているようであります。
「なんかあと引く映画だなー。見終わった後もなんだか思い返すと楽しい」と言っておりました。
妊娠出産でこの2年間ほど映画を見に行けてなかったもんね。久しぶりに劇場で見た映画が面白くて良かったね。

細部や演出、小道具やネーミング、あちこちに考察するのに楽しい仕掛けが沢山あるので、全然飽きないんですよね。
そもそもこの映画の原題が「Fury Road」であり、主人公の一人であるフュリオサが「怒りの女戦士」であり、彼女の旅路でもある事を示唆しているんですよね。

そして二度目の鑑賞で気がついたんですが。
これはマックスが人間性を取り戻す物語でもあったんですね。
セリフに頼らず、演技と演出でさり気なく示されるので、初見の時は「マックスの影が薄いなあ」(^_^;)と苦笑したのですが。
なるほど、注意深く見ていれば。
野獣のようなマックスがこのFury Roadを右往左往するうちに(^^;女達とのやりとりの中ですごく人間らしく(と言っても些細な行動でしか示されないのですが)変化していくんですよ。

「はーなるほどなあ!」二度目の鑑賞でも十分に楽しめました。
そして「主人公並みの活躍をする雑魚キャラ」である立ち位置の人だって、よくよく見れば美形なんですねw
あと、砂漠のシーンが凄く美しくて。
「砂漠がキレイっつったら昔『プリシラ』ってオーストラリア映画があったよなあ」
と思っていたら美術の人が同じ人みたいですね(あやふや)

何度もの鑑賞に耐える映画ってなかなかないものです。
これは久しぶりにカルト映画の出現なのかもですね。
アメリカ映画サイトIMDbでの評価は☆=8.5(☆=10満点中)でした。
コレはかなり高い評価ですね。