山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「マッドマックス 怒りのデスロード」

まー、びっくりしました「マッドマックス 怒りのデスロード」
ツイッター等で皆さんが口をそろえて「面白い面白い」と言い募るので、「え、見てみたいかも」と思ってたら。
予告編で「火を噴くギター」を見て、「コレは見なきゃ!」(・∀・)と思い。
「通常料金1800円なら払うことは出来ないが、割引料金の1100円なら払えるぞ…」と早朝から出かけて行ってやりましたとも!!w

まず感心したのはジョージ・ミラーの映画作りに賭ける本気度具合ですよ。
70歳になってなお、新しいアイデア、新しい表現、胸躍る力強い演出、ディテール細部に宿る思い入れの数々。
それらすべての情報がドーン!と網膜に飛び込んでくるんですよ!
これは…経験した方がいいですわー。

そしてその物語は単純だけど、キリスト教的な神話性?に彩られて、「本当に美しい心を持っていたのは誰だったのか?」というテーマにすらにじり寄ってみせます。
女性たちも単なる飾りじゃない。
若くてキラキラした娘さんがたも、年老いた老婆たちも、片腕の女戦士も、みんな輝いておりますよ。
なんとこの映画。
「女性映画である」という側面もあるんですね。そこに一番驚きました。

肝心の主人公マックスの影が今ひとつ薄いのはご愛嬌。
宗教団体?の総裁?であるイモータンジョーの造形の奇っ怪さ(ワシは腹部に割れた腹筋型のシリコンの板を挿入している某美容整形外科医のおじいさんを思い出しましたよw)
「身体、弱いねん」なウォーボーイと呼ばれる使い捨ての戦士たちの哀れさ。
歴戦の砂漠の勇者たるヴァルキリーたちの美しさ。まるでクルド人の女性兵士のよう!
登場人物たちがことごとく魅力的なんですね。

戦いのドラムをドンドコ叩いている子どもたちや、戦士の士気を鼓舞するために命よりも大事なガソリンをバンバン燃やしながらギターを弾きまくるギター男の存在。
全てに目を奪われます。

コレはね、みんな見に行った方がいいよ(本気)
ワシも来月になったらレディースデーにでもまた見に行こうと思っております(こんな事はめったに無い)


ツイッターでRTされてきたイラスト とてもお上手!