山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

SONG TO SOUL ベイ・シティ・ローラーズの回を見る

昔、世界中を席巻した音楽なのに、ある一定の時を境に消え失せてほぼ絶滅した_というものがある気がします。
プログレとか(近年また復活してきてますが)バブルガム・ポップとかグラム・ロックとか。
まあそれらは一部を除けば本当に音楽産業と言いますか、音楽出版の作ったブームみたいなもので。「仕掛け」という部分では今の日本のアイドル産業とも似ている気がします。

ある素材を山から出して持ってきて、ソレを活かした調理を加えて「パッケージ化」すれば、あーら不思議。
世間が乗ってくると言いますか。このドキュメンタリー(田舎者がスターになっていく様子)に世間の人々が熱狂していく様子が_何度も見てきた風景ですが、面白いですね。

リアルタイムではラジオでもベイ・シティ・ローラーズの番組が毎週深夜にあってましたし、音楽雑誌をめくればタータン柄でうめつくされてて正直、ワシは嫌いでした(ごめん)
良さが全然わからない。
田舎の純朴な少年にも興味が無いし(そんなの周りを見渡したらいっぱい居るし)
なにより、バンド形式なのに自分たちで楽器を弾いてないってのも「イカニモな作られたアイドル」という感じで嫌悪感があったんですね。

でも、このSONG TO SOULを見ると、当時の音楽業界が欲しがったからこそ生まれたバンドだった。という印象に変わりましたね。
ベイ・シティ・ローラーズの出現の少し前にグラム・ロックブームがあって(その前はビートルズか?)

子どもたちだって音楽に夢中になりたいんですよね。
需要があるから供給される。
子どもたちの夢を守るためにメンバーはミルクを飲んでコンサートが終わったらマネージャーに即刻ホテルに連れ返されてほぼ監禁されるw

当時は音楽的にはゲイリー・グリッターとかのパクリっぽいなあと思ってたのですが、やはり、ビンゴでしたw
当時、レコーディングしてたスタジオの別の階層でグリッターバンドが録音してて、ドラムの音とか手拍子の音(実は拍子木の音)のレコーディング手法をパクったようですw
知らんやろうけど(決めつけ?)ゲイリー・グリッターって今や幼児虐待でベトナムに収監されたりで有名な人ですが、当時は子どもたちにむちゃくちゃ人気があったんですよ(英米限定)

でもこの番組で一番驚いたのは元メンバーのパット・マッグリンがまるで別人なハゲ散らかした親父になってたこと。
今でも音楽活動は続けているみたいでしたが。
やっぱりギターは今も下手なままでした(^o^;)