山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「絶歌」騒動

「絶歌」という本が出版されたらしい?というニュースをネットで読み。
「最近は殉愛とか絶歌とか変な造語のタイトルをつけるのが流行っているのかなあ」と漠然と思ってたのですが、その「絶歌」の内容と作者を知ってびっくりしましたw(°O°)w

■書籍の説明

1997年6月28日。
僕は、僕ではなくなった。

酒鬼薔薇聖斗を名乗った少年Aが18年の時を経て、自分の過去と対峙し、切り結び著した、生命の手記。

「少年A」――それが、僕の代名詞となった。
 僕はもはや血の通ったひとりの人間ではなく、無機質な「記号」になった。
それは多くの人にとって「少年犯罪」を表す記号であり、自分たちとは別世界に棲む、人間的な感情のカケラもない、
不気味で、おどろおどろしい「モンスター」を表す記号だった。


太田出版サイトより

つまりコレはアレですか、あの事件の犯人である男(元少年Aこと東慎一郎)が書いた本ってことですか��(゚Д゚)
…世の中、思いもかけないことが起こるものですね。
どう考えてもアウトでしょコレは…と恐る恐る、ネットにアップされたこの本の数ページを読んでめまいが起きました(◎_◎;)
何も治ってっもないし、更生もしてないじゃん!!

が、正直な感想でした。

ツイッターの反応も大炎上。
こんなに気持ちよさそうに自分が犯した罪を思い入れたっぷりにナルシシズム満載の文体で書かれたら…これはまともな人なら怒るしかないでしょう。

全体にわたって「積年の大怨に積年の大怨に流血の裁きを」みたいな文体だったので、おそらく本当に本人が書いていると思われます。
タイトルの「絶歌」からして「大怨」と似たセンス。

「今まで殺人で気持ちよくなって歌ってたのに更生させられてもう歌えないや」という意味に読めます(ワシには)
本当なら人生を楽しんで、生きている喜びを歌っているはずだった幼い命を自分の手で断ってしまったその懺悔_というようには読めませんでした。

一番おぞましい部分の章のタイトルが「GOD LESS NIGHT」
神様が少ない夜??なんじゃそら。
「神無月」とでも言いたかったのだろうか??「神様が居ない夜」だったら「That night god is absent」とかなんだろうけど、すごいノータリンな言い回しに見える。
さすがです「SHOOLL KILLER」の酒鬼薔薇さん。

つまり、コレからわかることは、この本は誰からの手直しもいっさい入ってない、まんま100%東某(どうせ今は名前も変わっている)の言葉が書かれているって事なんでしょうね。恐ろしいことです。
しかも噂によれば、「本人による出版社に持ち込み出版」だったようで…
快楽殺人鬼が今も殺人の甘美な記憶を抱えたまま、それを原稿用紙にしたためて、「誰か僕の本を出版して下さい」と都内をさまよってたとか考えると、「生きている人間が一番怖い」という事実を再確認させられます。

出版されればあっという間にベストセラー入りで初版10万部だそうで…
「こんな本、買っちゃいかんやろ…」
と思ってたのですが、この「絶歌」の売れ行きの影響で東某の母親が書いた「この子を産んで」も売れているそうです。
ふう…気持ち悪い…(ーー;

昔、この本が出た当時、知り合いがこの本を買ってて、「このお母さんも普通の人なのにあんな子に育っちゃうんだよ。恐ろしいねえ」と言ってたのでびっくりした事がありましたっけ。
ワシは立ち読みでこの本をパラパラと読んで、このお母さんの不気味さにびっくりしてしまってた(ちっとも悪びれない態度とか、被害者の母に暴言を吐いたりとか、「(息子の犯行に気がつかない)ノーテンキな夫婦でw」みたいな文体とかいけしゃーしゃーと「(それでも)息子を信じてます」とか言える神経に)ので彼女の「この本を買った」という発言とか「自分の子育ての参考になると思って」という発言に本気でビビってしまって。
「この人と友達にはなれないかも…」と強烈に思った事をよく覚えてます(ごめん)
彼女の息子さんはその後、ひきこもりになっちゃうんですけどね。おそらく、当時から何か悩むことがあって藁にすがる思いで、色んな本を買ってたのかなあと、今ならわかりますが当時はわからなかった。

「自分の子を愛さない母親は居ない」
とよく言われることですが。
この東某のお母さんもそのお母さんなりに息子のことを愛してたのでしょうか?
これを愛と言えるのでしょうか?