山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ベイリーおじさんの思い出

最近、ネットで情報系のページを見ていると、おしゃれで綺麗な「メイソンジャーサラダ」をよく見かけますね。
メイソンジャーというガラスの保存瓶にドレッシングを入れて切った野菜を重いものから順に詰めていって、最後は軽い野菜を乗せてフタをするという。つまり、こういうものですよ↓

まーキレイ。レインボウカラーって言うの?味はともかく、シャレオツな見た目ですよ。
アメリカからやって来た流行みたいなんですけど。
「それじゃ本当にアメリカではみんなこんなにキレイキレイに作っているの??」とフト疑問に思って、ググってみたらコレが出てきましたよ↓


ガラス瓶に詰め込まれたなまごmゲフンゲフン
でも、「生野菜のみ」より食べでがありそうで、コレはコレで、実際に食べたら美味しそうな予感がします(^o^;)


この画像を見比べなから「ふーむ」と何かを思い出しかけているワシ。
「既視感…このデジャヴ!」
と記憶のひだをかき分けかき分け…

そうでした。今から30年前に初めてこの手の料理(と言えるのか??)を見たんですよ。
その時は、洋書で。
仕事で見たんでした。

昔、スタイリストみたいな仕事をしてた頃に、この本を紹介されて。
「ふーん、アメリカの料理って大雑把で美味しくないってイメージだったんだけど、こんな料理もあるんだなあ」
と初めて知ったのが、この本によってでした↓



「リー・ベイリーのカントリー・ウィークエンド」
南部出身で濃厚な家庭料理が息づく環境で育ったベイリーおじさん(デザイナーであり写真家でもある)が、子供や孫、友人や親戚たちのために振る舞う料理ともてなしのテクニックが書かれた本です。

ここでベイリーおじさんは日本製のチャーミークリア(星硝株式会社 アクリル製密封容器)にサラダを詰めて、海辺のピクニックに持っていく方式を提案なさってたんですね。
それまでチャーミークリアと言えば、手作りジャムとか佃煮を入れる容器のイメージしかなかったので、1984年当時のワシは大層驚いたのですよw(°O°)w

今のメイソンジャーサラダの最大のネックは「生野菜であること」だと思うんですね。
高温多湿の日本ではこれはバイオテロ…?(ーー;になりかねません。
ベイリーおじさんはさすが、この「透明な保存容器に野菜を詰めてお弁当に持っていく」という同じアイデアなのに、野菜をちゃんとマリネにしているんですよ!
生よりはまだ安心できると思います(多少は)