山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

単騎、千里を走る

昔はあんなに大好きだったのに今やダイキライな監督に成り果てた(´д⊂)チャン・イーモウの作品ですよーだ。
日本編と中国編の二つから成り立っている映画で、日本編は降旗康男が撮ってますよーだ。
道理で日本のシーンは変な部分が無いのですよーだ。

…ウザイ口調ですな(ーー;
いやもう、この映画、ふざけた口調ででもなければ、語るのがしんどい映画であります。

チャン・イーモウ文化大革命の最中、農村に下放されて苦労した人なんですけど。
その時に日本映画に出会って、高倉健さんに憧れちゃうわけですよ。
その後、映画監督になり、自由に??作品が撮れるようになって、高倉健主演で一本撮ってみたい!と、その夢がかなった作品であります。

「…で?」( ゚Д゚)

撮ったのがコレですかい…ふーん、中共ってオソロシイわね…が見終わっての正直な感想でありました。
一応お話はこんな感じ↓

北海道の寂れた漁村で漁師として生計を立てている健さんは東京の嫁から電話をもらいます。
10年も絶縁している息子が病に倒れたと。
しかも、息子は末期がんで余命が残り少ないと知らされます。
息子は民俗学者で中国の仮面劇の研究をしておりました。その記録VTRを嫁に見せられ、息子が演目の「単騎、千里を走る」を録画したがっていた事を知ります。
「よし、息子のためにビデオ撮ってきちゃろう」
健さんは入院中の息子にひと目も会わずにとっとと中国へ渡ります(アスペなのか!?)
中国ではその仮面劇の主役が犯罪を犯して投獄中。罪人への面会とかましてや演技させてそれを録画なんてトンデモナイ事と事態が判明してきます。
しかもその主役の男はまだ見ぬ自分が産ませた私生児に会いたがっているらしい事を知ります。
健さん、中国の親切な人達に助けられながら旅を続けてその私生児を探し出し、ハートウォーミングな交流を果たします。
中国の人、みな、親切。最高!人民同士分かり合える、優しい友情に( ^_^)/□☆□\(^-^ )乾杯だー!!
刑務所に入っている仮面劇の主役の男に「あんたの息子の写真撮ってきたよ、見るかい?」とデジカメ振り回して撮ってきた写真を見せると、主役の男、滂沱の涙を流し、刑務所の罪人たちも感動して大泣きです。刑務官も泣いてます。通訳も泣きます。
涙は万国共通です。涙に言葉はいりません。
中国政府の温情により、「単騎、千里を走る」が刑務所内で上演されます。
息子はもう死んじゃったけどなあに構うもんか、日中友好だバンザイ。
なんかしらんけど、息子も俺の気持ちがわかってくれたらしい言葉を嫁に残しておいてくれた。なーんだ、心配することはなかったな、チャンチャン☆


まあ、中国人いい人ばっかり。涙は千里を超える。みたいな映画で…
中国人のドリームに付き合うのめんどくせえなあ!!(#゚Д゚)ゴルァ!!が正直な感想な映画でした。

一番ワシが驚いたのは、その私生児の男の子(7〜8歳)が砂漠でうん◯するシーンがあるのですが…
なんとおしりからムリムリッとうん◯本体が出てくるシーンがちゃんと撮ってあってビックリしました(それを健さんがニヤニヤ笑いながらデジカメに収めるというシーン)

「コレは肛■がカワイイとかそういう話なのか??誰得なのか????健さんなのか?????」
とすごく困惑するシーンでした。
しかも刑務所の上映会でもちゃんとうん◯シーンの写真を全員に見せて、受刑者たちがみんな感動して泣いているし。

「おお、日本人と中国人、絶対理解し合えないわ」(しかもうん◯をしているところを写真に取られたくなくて、私生児の男の子は怒って嫌がっているのに)
しじみじと感じました。

まあ、こんな内容でもなければ政府の許可が降りなくて映画そのものが取れない国なんでしょうけど…
チャン・イーモウ、いつのまにか政府(中共)の手先になっちゃってなんだかなー。
「菊豆」の頃は本当に大好きだったなー。