山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

雑種犬リュウに泣く

というわけで
撮り溜めてあった「SONGS」をせっせと消化するワシでありました。
前回?は中島みゆきだったのかしら…

ワシは何故か、若いころ、中島みゆきに似ているとよく人様から言われてまして(単純に顔が似ているらしい自分はそう思わないが当時は髪の毛も長かったし)
好きになれそうな、憧れそうな要素はイッパイある歌手なのに、何故かワシ自身、一度も彼女を好きになれないという…(^_^;)
ま。そういう方です。

彼女の何かが決定的に受け入れられないんですね。
それは多分、あの変な芝居がかったしゃべり方とか、単純に顔が似ているのでソコが嫌とかそういうレベルの話だと思います。

「うーん、なんで好きになれないんだろうなあ、不思議だなあ」と思いつつ見ていたのですが。
思いがけない場面で涙が出てしまいました。

それは中島みゆきがテーマ曲を担当したドラマ「家なき子」のワンシーン。
主人公の安達祐実ちゃんが愛犬のリュウ(だったっけ?)と土管?の中に入っている場面の写真でした。
ワシは一度もこのドラマを見たことがないし。
知識として「同情するなら金をくれ!」という名台詞は知ってますが、詳しい内容は知らないんですね。

しかし。当時、ワシら一家は今の家に引っ越してきたばかりで、うちの近所に住んでいた小学4年生のしのぶちゃんが、うちによく遊びに来てはこのドラマの話をしていたのでよく覚えてます。
しのぶちゃんは自分と年が近い子がドラマの主人公のせいか、すごく熱心に見ているようで。
「主人公のすずちゃんが首から下げているようなお財布をあたしもお誕生日に買ってもらうんだ」とか話してましたね。
リュウみたいな犬がいいから、次に飼う犬の名前はリュウにするんだ」とも(^_^;)

当時はまだボイスも飼ってなかったし。
雑種犬のドラマの中の犬「リュウ」を見ても何も感じなかったのに。
昨日のワシはリュウを見た途端、ボイスを思い出してさめざめと泣いたんですね。

土管の中で雨をやり過ごす少女と犬。
なんかもうコレだけで泣ける(´д⊂)んですよ。多分、加齢のせいです。ユルイユルイ…

「ボイス…犬の身でありながらワシのそばに居てずーっと長いこと守っててくれた優しい犬」
「そのボイスがもう居ないんだ」
「ワシを守ってくれる人はもう誰もこの世に居ないのだ」
という事実が胸に迫ってきてさめざめと泣きました。

…どうやら心が疲れているようですね…