山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ワシ、虚飾と偽善について考える

ワシが常日頃考えていることは、「人はみな、自分の物語を生きている」という事です。
なので人に対して振る舞う態度にもその人の考えが現れているし、悪口にも自己紹介が含まれていると感じます。

昨日、ちょっと有名人と言葉をかわす事があり。
「なるほど、この人もまた、自分の物語に生きているんだな」と感じました。

「可哀想な貧乏で頑張っているシングルマザーの庇護者である俺」という物語。
でも、彼が庇護する女性はシングルマザーであっても貧乏ではないし(そもそも有名人で年収は億単位だし)
彼の愛人に至っては…頑張っているという印象はありません(むしろ手抜き仕事の代表格という印象)

「なるほど、そういう自分の物語に生きていることが大事なんだな」と感じました。
年収が億単位とか。豪邸に住んでいるとか。現実はどうでもいいんですな。
そしてその物語を、一般人である_「ワシはそうは思わねえな」と感じているワシみたいな他人にも強要なさろうとする。

「それは狂人がやる事ですよ…」(^_^;)と言いたい気持ちをこらえてw
でも、勉強になりましたね。

「ワシが嫌いなことは虚飾と偽善」とよく言うのですが。
まあ、まさに美容整形とかは虚飾ですよね。
もちろん、虚飾を張って生きなければいけない人生を歩む人も(職種?)もあるわけですが。

それは、キミはキミ。ワシはワシ。別の人生だから。
でも。ワシは美容整形をする気はないし、どうも美容整形ってのは経歴詐称に近い気がして後ろ暗くないか??

と、思うタイプです。

ところがですねw
その有名人の方に言わせると、そんなワシの態度は「あの葡萄は酸っぱい症候群の患者」なんですってw
w(°O°)w狂人に狂人て言われたわw
単に、自分の手に届かないから否定して生きているんだそうです。

ワシなんか_そりゃあ実年齢より10歳以上老けて見えるとか。思わず人が目をそらすほどの醜い容貌だったら、さすがに今のように「自然に任せる」「白髪で美しく老ける」とか言ってられない人生なのかもしれませんね。

「あの葡萄は酸っぱい」という言葉を久しぶりに聞いて、「あ、この人はどんだけ有名になってもお金持ちになっても、心の中は飢えているんだな」と理解出来ました。
人を羨んだり、嫉妬したりすることが多いんだろうな、さぞかし苦しいだろうな。
と即座に理解出来ました。

ワシはビンボーなくせにあまり人を羨ましいと思うことが無くてですねw
そりゃあ、生活にはゆとりがあった方がいいし。食べるにも困る生活は送りたくないですが。
でも、人生上、やぶさかではない瞬間だってやって来ることが有ります。
そこで「あの葡萄は酸っぱい」と思うのではなく、「耐えて頑張るぞー」と歯を食いしばるタイプなんですな。

もし、ワシに人が羨ましい&嫉妬する瞬間がやってくるとしたらそれは。
ワシが愛する男性が、ワシのことを全く愛さずに、全然別の女性を愛しているのだとしたら…
その時、ワシはその愛されている女性のことを心から羨ましいと思い、嫉妬するでしょうねw

海外旅行とか、贅沢品とか_そりゃあ、一回ぐらいハワイには行きたいし、次に行くなら台湾かな?くらいなら思いますが。
毎年海外旅行に行く人を「羨ましい!でもどうせ出かけてもいいことばかりじゃないんでしょ?」とか。そんな風には全然思わないんですね。
さすがに末期がんで家族と過ごす時間が短いのに、子供二人を置いてイタリアに一ヶ月旅行しに出かけた友人に対しては(亡くなって20年経つのに)未だに「バカだな」と立腹してますが。

しかし、考えてみれば。
美容整形なんて「虚飾」以外の何者でもないわけでしてw
「人類はすべからく、老いから逃げて美を追求する生き物。自分はそのお手伝いをする」なんて言い草も偽善以外の何者でもないわけですわよねw

「ワシが大嫌いなものを2つとも揃えた人物ってわけか」と後で理解しました。
そりゃあ意見が合うわけもないし、おそらく彼はワシみたいな女を見たことも聞いたこともないでしょうよ。
(ビンボーだからそもそも接点がゼロ)