山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

オズ はじまりの戦い

どうせCG映画だしな〜大好きなサム・ライミだけど、パスするか〜?
と劇場で見なかった「オズ はじまりの戦い」をレンタルして来ましたよっと。

最初のシーンからめっちゃ画面に引き込まれてしまって、
「し、しまったあああああああ、これは劇場で見なきゃいけなかったああああああああ」��(゚Д゚)ガーン
と反省することしきり。

だってさー(´д⊂)
モノクロのカンサスのうらぶれたサーカス小屋から始まるこの物語。
もう、このモノクロのシーンから「名作の風格プンプン」なのよ!
タイトルバックもすごくポエティックで示唆に富んでて。その後の物語をしっかり表しているんですもの。

CGなのに手作り感満載。
「どこまでが実写でドコからがCGなの??」と困惑の連続。
素晴らしい画面。
ハートフルで美しい勇気が湧いてくる物語。
死霊のはらわた」でデビューしたサム・ライミの面目躍如のシーンもちゃんと用意されてて。憎い!憎いよ、サム・ライミ(´д⊂)大好きだよお〜〜( ;∀;)

「素晴らしい!素晴らしいわ!!この映画大好き」と何度も呟きながら鑑賞。

この映画、もしワシが小学生くらいだったら、夢中になってこの世界にどっぷりと浸ってしまう予感がありますw
マックスフィールド・パリッシュを思わせる(だからこそ、美しくもノスタルジックでなんとも言えない気分を引き起こされる)鮮やかな色彩と雲の国、オズ。
その国へ飛ばされてやってきてしまったチンケなマジシャン「オズ」(当然、普通に人間の男)

彼は半分ペテン師みたいなものですが、実は心は素朴で美しい部分もちゃんと持っているんですね。
その彼がオズの人々と協力してみんなの知恵と技術で悪い魔女と戦う物語。

CGが全然いやらしくない。
巨額の費用をかけたCG3D作品なのに、この全編に漂う「手作り感」と「ファミリー・ムービー感」はなんだなんだ。
心がほっこりしちゃうじゃないですかw
監督のキャラクター、思想、人格、美意識のすべてが今作品でも十分に反映され。
子供だけが見るにはかなり勿体無い出来となっております。

やっぱり、サム・ライミは大した人なのであります。