山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ラスト、コーション ☆=4

「ラスト、コーション」 ☆=4

大好きなアン・リー監督作なので、ずーっと見たかったのですが。
「レンタル屋のどこにおいてあるのか?」がわからなくて(苦笑)
昨日、やっと見つけまして(なんと「サスペンス」の棚にあったわ。ワシは「アジア映画」とか「ドラマ」の棚を探してた)
無事、鑑賞いたしました。

激しいベッドシーンで18禁になった映画(金獅子賞とったのに!)として有名な本作ですが、なるほど。
コレ見てて思い出したのが「愛のコリーダ」と「ラスト・タンゴ・イン・パリ」でした。
どれも性愛描写が問題となった映画ですが。

なんというか。
この「ラスト、コーション」の性愛シーンは見てて、「人間て浅ましいなあ」という印象になっちゃうのがにんともかんとも。
半分お遊びみたいな愛国精神で、勢いだけで抗日運動に参加した大学生たちの挫折の物語なんですけど。
人妻になりきるために(ターゲットを誘惑するのに処女じゃ都合が悪い)好きでもない男に抱かれる女子大生ヒロインが。
なんとも覚めた表情で男の上にまたがっているシーンとか、心に寒風が吹きすさびますわ…(ーー;

映画も後半になって、この繰り返される性愛シーンの意味がようやくわかってくるんですね。
抗日運動のターゲットとなる人物をトニー・レオンが演じているのですが。
コレがドSな男で。女を手荒に扱わないと満足できない男(トニー・レオンに似合わない〜〜〜)なのですが、これがヒロインがちょっと責める方向にシフトすると、とたんにまるで乙女のように喘ぎ声を出してなんとも愛らしくなるんですね…
おっさんなのに!乙女のように愛らしい!!←ここでやっと何故トニー・レオンなのか?の意味を理解したワシ

つまりコレは、「愛を知らない男女が愛を知る物語」だったんですね(主に肉体を通して)
でも、ラスト近くで見せるトニー・レオンの逃げ足の早さの見事さっぷりに思わず爆笑してしまって星が一つ…消えたよ?メーテル

※あ。書き忘れてた。
この映画「脇毛映画」でもあるんですね。
上着を脱いでノースリーブのチャイナドレスになると、その袖ぐりのところに黒々とした茂みが…( ゚д゚)ハッ!
ワシは殆ど脇毛が生えない体質なので、「脇毛が飾りになる」ってなんか羨ましいような気もします()
このヒロインの人、下の毛も濃いけど脇も濃いんです(ワシはなんの話をしているのだ!?)

素敵な生地に美しい仕立てのチャイナドレスの着こなしの最後のポイントが「脇毛」░▒▓█▇▅▂∩(´◕‿◕`+)∩▂▅▇█▓▒▒ にあったとは…
目からうろこでございました。