山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

受験の付き添い

さて。受験の季節でして。
我が家の弐号機も。将来は幼稚園の先生になりたいらしい__が。本当は小学校の先生になりたいらしい。
でも本人は「ワタシには無理」と思ってて。

「いやいや、無理じゃないわ諦めるのはまだ早い」って事で。
初号機が通ってた高校のオープンキャンパスに送り込んでみたら思いの外気に入ったので。
「それじゃものは試しでお姉ちゃんが行ってたコースを受験してみるか?」
と言うことで行ってきました。

入学試験は面接まで含めてお昼すぎには終わるらしいので、お弁当も持参せずに二人で電車に乗って初号機の母校へ。
道すがら、お立ち台に立って朝の挨拶をしている名物おまわりさんに、
「挨拶しようよ!」と言って二人で「おはようございます!」と言葉を掛けると、
「おっ、今日は入学試験ですね。頑張ってください!きっと合格しますよ!!」
とのお言葉を賜りましたヽ(・∀・ )ノ キャッ キャッ
朝からなんて幸先の良いこと!

入学試験が行われる校舎に弐号機を送り出して、付き添いの父兄は食堂2階の視聴覚室に集められてそこで試験が終わるまで待機します。

待機している間はDVDを見て定期演奏会の様子や年に一度行われるコンサートの模様を鑑賞します。
演奏が見事なのはいつものことですが。
うら若い乙女たちが無邪気に力いっぱい努力する姿にはなんとも感銘を受けますねえ。
熱狂的な固定ファンもたくさんいらして。
一度だけチケットを貰ってコンサートに行ったことが有りますが。お客さんの応援が、それにこたえる乙女たちの姿がなんとも感動的でした。
ワシが見に行った時はミュージカルは「オペラ座の怪人」だったんですけど、今年は「サウンドオブミュージック」だったんですね。

たまに「ありゃりゃ」と思うシーンも有りますが、みんな16〜7歳の乙女たちがやっているんですから冷静になって考えてみれば立派なものです。
ワシはこの高校の事をひそかに「博多の宝塚」と呼んでいるのですがw
その印象はやっぱり間違ってませんね。

OBのバンドもあり、結婚、出産を経た元乙女たちがおんぶ紐で赤ん坊を背負い、練習に参加していよいよ晴れの舞台に立つ様子とかなんとも感動的で…思わず鬼の目に涙( ;∀;)<年をとるとあちこち緩い
乙女たちは溌剌とした若さで。
元乙女たちは仕事の場でも家庭でも無い自分だけの場所で、一生懸命に輝いている。
「音楽っていいなあ」とシミジミしてしまいました。

とか言って、壁に掲示された「今日の試験問題」(数学が激ムズ)とかを見ていたらあっちゅーまに昼になり。
「お、そろそろ面接も終わる頃か?」と試験会場の校舎の前をウロウロしながら待っているワシ。
博多の町家の軒先に並べられた植木鉢の植物を観察したり。
ゲイバーの数を数えたり(ーー;しながら待っていると、最初の面接を終えた子が出てくるのが見えました。

「ふむ、面接は一人あたり3分てところか」
と待っているとしばらくして弐号機ちゃんが出てきました。

「お、どうだった?」(・∀・)
と声をかけると、みるみる弐号機ちゃんの大きな目玉に水が溢れてきて(^_^;)
「うぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん、めちゃくちゃ緊張したよおお〜〜〜」(つд⊂)エーン
と大泣きする弐号機w
「うあ、ちょ、泣かないでよ」と言うが涙は止まりません。

「ま、まるで試験が解けなかったからって母が君を折檻しているみたいに見えるじゃないか!」
とぞろぞろと駅に向かう人の波に乗って歩きながら、
「ま、15歳の乙女にとっては空前絶後な事で怖かったんだろうな」と思いましたね。

道すがらデザートとサラダ食べ放題のおしゃれなカフェレストランがあったので、「お昼はココで食べる?」と聞きますと弐号機ちゃん、
「もう緊張しすぎてたから食欲無いよ!」との事(^_^;)
「じゃ、駅まで行って考えますか」と言いつつ駅まで歩くと、旅行者、出張のサラリーマン、お昼休みの会社員、赤ちゃん連れの若いお母さんなどなど色んな人がイッパイで活気があります。
食べ物の匂いも色々してきて、お菓子を焼く匂い、お肉を焼く匂い、食欲を誘われたらしく弐号機ちゃん、
「なんかお肉をガッツリ食べたい!」と突如、宣言w

「うん、わかったわかった」と地下の食堂街に行って、出張サラリーマンで行列ができているホルモン専門店に並んで弐号機ちゃんは「丸腸定食」ワシは「ハラミステーキ定食」をガッツリいただきました。

家でお留守番している初号機と赤ん坊におみやげとしてフルーツロールケーキとチョコレートフォンデュセットを買って帰宅。
合格しているといいね。