山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「よしえさん」

「気分は形而上」の漫画家菅原洋行の奥さんが主人公の漫画「よしえさん」が結構好きで。
初期は単行本も買っていたのですが。
既に買わなくなって幾年月…

つい最近、その奥さんの「よしえさん」が亡くなったことを知りました。
ワシと同じ乳がんで、脳に転移してて脳腫瘍で亡くなったんですね。
結婚前後〜新婚当時のエピソードが面白くて。
覚えているのは雨が降っている日に、傘に滴る雨粒をマンションの玄関ホールのタイルの目地に垂らしては、水が目地を伝って競争するかのように走って行く様子を観察しては、
「おほほほ!!新記録よ!」
と一人ではしゃいでいる様子とか。

「ワシか!?」と思わせられる部分があってですね←
好きでしたね。
菅原洋行自身がワシと歳が近くて(1959年生まれ)
考え方とかシンパシーを感じる部分があったので(若いころ)この夫婦の事をとても近く感じていたものです。

その方が、ワシと同じ病気で似たような年で亡くなるとはねえ…
この「よしえさん」にキャラクター的に似てて、ネットで仲良くしてた友達も、癌で亡くなったんですよね。
彼女の天真爛漫なところが、ワシは好きでした。合掌(二人分)

こうやって振り返ってみれば、ネットの友達でも亡くなった方も複数名いらして(いずれも癌で)
全く、人生というのは「一寸先は闇」ですな。

そうそう「電波系」という言葉も菅原洋行のまんがで最初に知ったんですよ。
菅原洋行は大学卒業後、公務員になって電波管理局?みたいなところに就職してて。
月に一回は、「電波を止めろ〜〜宇宙からの声が俺の頭に届いてくるから止めろ〜〜〜」と脅迫電話がかかってくるというエピソードを書いてましたね。

最初は「ひゃー、そんな人、本当にいるんだ!?」とビックリしたものですが…
なるほど、たまにこの「電波系」の人って見かけますものね。
印刷物で最初にこの手の人達の事を書いたのは、菅原洋行だったと思います。