山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「あまちゃん」最終回

いやー、イイ最終回でしたね。
登場人物のすべての行き場を失っていた気持ちがちゃんと回収されて、明るい未来が提示される。
若い春子を食い物にした(仕事で)太巻きさんにもちゃんと天罰が下って(乾電池が眉間に刺さる)
自分の役目が終わったこと知ったことで、若い日の春子の生霊(!)も無事、成仏できたみたいで。
でも結局は大女優の鈴鹿さんの貫禄に全部持って行かれた感じですがw

「なるほど女優とは優れた女なのだな」
との思いを新たにしましたね(今更)

震災前後の東北を舞台にしながらも毎朝笑わせてもらって更に感動もさせられるという稀有なドラマでしたなあ。
最終回で走る少女は二人に増えて、トンネルを抜けて向こう側の世界へ行くことのできなかった少女はようやく暗いトンネルをくぐりぬけて向こう側の明るい世界へ行けるんですね、自分の足で。
笑顔で海を目指すんですね。
行き着いた先は綺麗な海。
でもそこにあるのは絶望じゃなくて希望。
微笑み合う少女。男性脚本家が描いた女の子の友情ものにしてはかなり上出来です。

うーん、クドカン、優しいなあと感じましたね。
行き場をなくしてたJR九州九州新幹線全線開通!のCMまで最終回で回収してくれるなんて。やるなあ(感心)
クドカンの音楽に対する理解、アイドルに対する愛情のおかげか?アイドルになる女の子を描いたドラマの中でも出色の出来でしたね。
いわゆる「靴に画鋲」的な部分がゼロだったw
ここもすごく良かったと思いました。

春子のキャラクターには最後まで馴染めませんでしたが(苦笑)
でもあの空手の有段者でいざとなったら素手で人も殺せそうな(にこやかで温厚そうな普通の様子からは想像もできない)正宗とのペアは、「なるほど」と思わせるものが有りました。
スケバン&リーサルウェポンのカップルw

ワシが一番好きなキャラはみすずさんとあんべちゃんでした。

潮騒のメモリーズ 第二章