デジタルリマスタリングされた古い映画を最近よく見るんですけど。
びっくりするぐらい映像が綺麗で音も鮮明で。
映画そのものの印象がまるっきり変わっちゃう事もあって、ビックリですねー。
今日は「二十四の瞳」(木下恵介)を見たんですけど…
「大石先生ったら本当に使い物にならない先生…」
という印象でびっくりしましたねw
昔見た時は、「大石先生、若くてやる気のある先生で愛情深くていいんじゃない?」程度の認識で見ていたんですが。
おとなになった今(テヘ)
大石先生、あまりにも経験不足で(新卒だから仕方ないとしても)まるで女優みたいに髪の毛一筋乱れてないし。
旦那の選定がフェロモン優先だし(違)
話し方もフニャフニャしてて色気ありすぎw
「大石先生たら…先生というよりお色気女優みたい…」と何度呟きながら見たことかw
しかも以前見た時は、反戦映画?としての印象もあった気がするのですが。
なんかおとなになってから見たら大石先生の至らなさばかりが目についてですねwすっかり劇中で大石先生におこごとをくれる校長先生目線で自分が見ていることに気が付きますw
「明後日から新学期だしもう学校やめようかしら」
「男の子ったら半分以上が兵隊志望なんだもん、嫌ンなっちゃう!」
「アタシも先生辞めるから(夫に)アンタも船乗り辞めよう」
…口があんぐりするセリフの連続w
劇中冒頭の新一年生と遊ぶ新任の大石先生のシーンが実に美しくてめくらましされてますけど。
この大石先生ったら…もし自分の子の担任だったらワシ、怒っちゃってモンスターペアレント化しちゃうかも。
いくら時代が違うとはいえ。
これは…戦後リベラリズムが見せた幻みたいな映画なんじゃないですかね。
「反戦出来なかった教師の言い訳」
「戦時中は教え子を戦地に送ってしまった先生方の気持ちを慰撫するための記憶の改竄のための装置」
日教組が好きそうな映画ですなあ。
大石先生一緒に泣くばっかりで役立たずなのに愛されてていいなー(´・ε・`)←New!
とかなんとか言いながらも。この満開の桜の下で子どもたちと汽車ポッポごっこを歌いながらするシーンはまさに映画的な奇跡に満ち溢れてて、涙なしには見られませんなあ…