山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「ブラック・スワン」を見る

はいー、遅まきながら見ました>「ブラック・スワン」
ほほー(´ω`)
ワシ的には「テレプシコーラ」(山岸凉子)を期待して見てたんですけど…

何故か見終わった後に思い出したのは「アストロ球団」とか子供の頃の学習雑誌に掲載されてたなんちゃって「男どアホウ甲子園」のパッチモンみたいなものだったという…
摩訶不思議な味わい…(´ω`)

一言で言えば「マンガ」なんですよね…悪い意味でw
それをすごくシリアスに撮ってあるので、なんかニヤニヤしてしまうのですが。
ところがそんなコッチのニヤニヤ具合に冷水を浴びせるように視覚的に「超痛いシーン」とかをぶっこんでくるので、
「なるほど、監督ドS」とわかる仕掛けになっております…

その「痛くてしかもつい笑っちゃうオカシイシーン」というのがクライマックスにあるんですけどね。
白鳥の湖」の主役を演じることになったヒロインが精神的にどんどん追い詰められていって。
ついに黒鳥に変身しかけるシーンがそうなんですけど…
脚の◯◯が◯◯◯に◯ってボキボキボキッ!てなるしーんがあるんですけど。ワシ、ココで大爆笑してしまいました。

いちいち一生懸命に積み上げていったヒロインの精神状態の表現が、ココで一気にギャグになって台無し感満載になってしまって。
なんか…「この監督、おっかしいなあw」という気持ちになりましたね。

それにしてもウィノナ・ライダーにこんな役をさせるだなんて。
監督の徹底したドSぶりには思わず脱帽。
ワシ昔はねー。
「次に生まれ変わったらウィノナ・ライダーの顔で生まれたいわ」とか思ったものでしたが…

いや、もういいから(ヾノ・∀・`)

というわけで。
ひとつの公演に命かけてたら、それまで数十年間積み上げて研鑽してきたことが台無しになっちゃうって…モッタイないよなあ。という感想の映画でした()
ウィノナ・ライダーの後にはナタリー・ポートマン、その背後にはキーラ・ナイトレイ(この映画出てないじゃん)と。
「代わりは何人でもいるもの」ってことがこの映画の芯だったのかもしれません…
 

☆=3