山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

Rutile 総評

と、いうわけで。「Rutile」売れ行きが良いそうですね!(・∀・)<伝聞w
店頭は品薄になるほどだそうで。初回、何枚プレスしたのか?とか全然知りませんけど…
まあ、快挙と言えるんじゃないでしょうか?
ほぼ、いわゆる「ギターキッズ」みたいな人たちに無名(失礼)なギタリストがソロでインストのアルバムを出して。
そのCDが売れるなんてねえ。

日本も捨てたもんじゃないですね(^_^;)<エラソー
知り合いのアメリカンバスターズも「買った!届くの超楽しみ!!」とおっしゃってました(本当に日本語が堪能で助かりますw)ので、海外でもソコソコ売れているハズ。
この音楽がまた流れ流れて、いろんな国で聞かれて。
各国のギターキッズに愛されてコピーされて世界を循環するんでしょうね。
…胸熱!!

でも本当にこのアルバム「Rutile」
不思議な作品でして。
ギタリストのソロ・アルバムなのに、「テクニックをひけらかすシーンがほぼゼロ」wなんですよ。
普通だったらココで、「どうだどうだ」の速弾きとか。いっそ自分気持いいだけの聴いているコッチが「はいはい、もうわかったわかった」的な。うんざり(^_^;)のシーンがあちこちに見られて。
一枚通して聴くのがしんどい(まさにあのオールジャンルの日本人現役ギタリスト大集合!なアルバム「TIME MACHINE」がそうでした)のですが。

この「Rutile」はまさに「ヴォーカルがない良質なPOPでロックなアルバム」でして。
聴いているととても気持ちが開かれる印象があって、いっそそれは「爽やか」と言えるほどでもあります。

聴いてて楽しくて、爽やかで。適度に清潔な色気もあり。
「ああ、真鍋吉明という人はこういう人なんだな」と言うことがよく理解できますね(妄想)
ワシが一番強烈に思ったのは、
「なんとまあ、心楽しい人なんだ」てことでしたが。
とてもあたたかく、優しい人柄であるというのは元から知ってましたがwまた再確認できました。
この音を聞けば、全てわかりますね。

それと、この初の個人名義のアルバムは。
おそらくは亡くなったお父様に捧げられるであろうと予測しておりましたが。一応、ビンゴ
愛する家族と大切な友達、ピロウズのメンバー、鈴木淳、そしてバスターズにも捧げられておりました。
コレはちょっとビックリ。
「なんて全方向に向けて気を配る人なんだ」と微笑ましくなりましたね。

どうかみなさんも、この素敵なアルバム「Rutile」で励まされたり慰められたり、心を解き放たれたりしてみてください。
きっとソレは素敵な経験になりますよ。
いくつになっても人の心とは自由なものなのだ。心は年老いたりしないのだ。という事を教えてくれます。

子供のように、鳥のように、魚のように、自由に音の海を飛び回って泳ぎまわって。
この音に踊らされていれば、ほら。