山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

避けられない話題(キモチワルイヨ)

手術をしてはや10ヶ月が過ぎました。
あんなに(放射線治療で)カチコチに固くなって「コンクリートおっぱい」とか言ってた乳房も随分と柔らかさを取り戻してきました。
色もどす黒さはほぼ消えて、ゾンビ色でなくなってきました。
普段は肌色でもお風呂に入って温まると、放射線を照射してた部分が真四角に(20cm×20cmくらいの面積)ずず黒い色になってたんですけどね。

前々回の診察の時に、看護師さんに「まあ、なんて綺麗な手術あと!」と言われた手術跡も…ふむ、確かに改めて見なおしてみれば、傷口も殆ど目立たないし脇のリンパ節を郭清した部分も、
「コレは単なるシワですわ!」と言い張れば言い張れないこともない?かも??
ノースリーブを着るとこの郭清の跡が丸見えになる事に気がついちゃったんですけどね。

かと言ってノースリーブを着ることを諦める気はないw<ダラクォリティ…
ストールでも巻いてなんとなくごまかしておきますか。
そんなにBBAの脇をジロジロ見つめるマニアックな人はおらんでしょうしw

昔は乳がんも胸筋ごと切除する「ハルステッド手術」という方法が取られてましたから。
乳房のみならず乳首、その下の胸の筋肉までとっていたので、回復も遅かったし傷口も大きく、「皮膚一枚下がすぐに肋骨」という状態なので、術後、ちょっとした圧迫で肋骨を骨折ということもあったみたいですね。

ワシはリンパ腺の郭清も念のためやった(ほぼ転移はなかったが)のですが、ワシが乳房本体にやったのは内視鏡手術で、傷口は本当に小さいです。
乳首の周りの乳輪に沿って4cmほどの円形の傷口がかすかに分かる程度です。

確かに左右の乳房の大きさは違ってしまいましたが…
ネットで「乳がん手術」で検索して出てくる画像に比べれば…確かに「傷は浅い」ですな。

でも右の乳房の外側に陥没地帯があるのはやはり…気になりますねえ。
かといって「再建手術」をする気はない…
実に調子がいいことを言うようですが、「ありのままのワシ」を受け入れて欲しいって思っているんですね。図々しい…

今現在、薬で無理やり身体を更年期に持って行っている最中なので、絶賛、物忘れがヒドイのですが。
こうやって乳房が柔らかさを取り戻してきた事と、体調が良くなってきた事には明らかに関連がある気がします(肉体的実感)

抗ホルモン治療中のおセックすの事もですね。
手術直後は「このままレスになったりして…それもそれで寂しいよなあ」とかなんとなーく気にはしてましたが。
わりとアッサリ早い時期に再開してしまったので、「あ、あれ?ダイジョブ??」と思う間もなく…
「うーん確かに以前に比べれば乾き気味かなあ?」と少しは気にしてた記憶があるのですが…(今にして思えば。緊張していたのかもだが)

確かに手術後10ヶ月も経って乳房が柔らかさを取り戻し、体調も良くなってきてみれば、「全然問題ないじゃん」(ちょっと自分で自分に呆れている)でありました。

もしも、あなたが乳がんの手術をすることになったら…
放射線治療を乗り越えれば、あとはなんとかなりますよ。と言いたいです。
そのカチカチのコンクリートおっぱいが元通りの柔らかさを取り戻す頃には、身体も楽になって、ほぼ元通り(一部陥没地帯を除く)になるから。
自信を持って。怖がらないで。と言いたいです。