山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

別ドラマとしての「カーネーション」

さて。みなさん、まだ見てますか?「カーネーション
ワシ?見てますよー。一応、別ドラマとして。
でも、やっぱり。あんまし楽しゅうはナイやねえ。

もともと、「カーネーション」のイイところは、関西地元産の俳優たち(モデルまで)総出演させて。
均一化されたスターバックスマクドにはない「ローカル色ぷんぷん」な感じを全面に押し出してたからだったんですよねー。
ワシは、その制作姿勢に非常に感銘して。
「関西にはいい俳優がいっぱいおるんやねー」とひとしきり感心してたんですよ。

このドラマで見ると、田丸麻紀黒谷友香もすごくいい女優に見える。
自分のネイティブな地の言葉で生き生きとしゃべる様子が本当に良くて。
「この手法はアリだなー」と納得してたんですよ。

脚本の方も、全く不要でイランコトだった周防エピは、まあ、目をつぶってやり過ごし(気持ちの悪さを歯を食いしばって耐えて)
「勘助がやったんやな」での「フォローなしかーーい!?」の衝撃を乗り越えても。

「まあ、脚本の中の人だって万能ってわけじゃないんだから、ダメなところもあるよね(恋愛エピが下手とか言葉足らずのところとか)」
と、自分なりに納得してたつもりだったんですけど。(*´・ω・)(・ω・`*)ネー

突然の「主役交代」にしても。
一応、「まあ。そういうこともあるやろ。BK(NHK大阪)は若いころも年寄りになっても同じ役者を使うって事が多いけど、昔の連ドラって確かに老人になってからは役者が変わるってことあったしねえ」
と、自分なりに納得してたんですけど。(*´・ω・)(・ω・`*)ネー

それまでのドラマの積み重ね。
「ああ、糸子、あの時の善ちゃんみたいな事言っているーw」とか。
「やだ、善ちゃんと同じ表情w親子、オソロシス」とか。
「そうそう婆ちゃんがあの時、こんな事してたんだよね。ソレを踏襲してのこの演技だよね」みたいな。

一家の歴史を横で見ているような。連続した、つながった感じがこのドラマの中には確かにあって。
ソレがこのドラマの一つのテーマだった気がするんですよね。
「時代は変わり、人は移り変わっても、変わらないものがある」
「連綿と続くの記憶」
みたいな。

それが今週はw
主役は変わるし、周囲の重要な人達も殆んど死んでしまって(苦笑)
祭壇に飾られた写真で登場するという残酷さw

「なんだかなー」

なんだかへその緒が切れたって印象ですよ。
「はあ、なるほど。この白洲正子さんみたいな人が、糸子さんなんですね?」みたいな。
白洲正子、岸和田に現る」て感じで見てたほうが幸せになれるかも…