山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

懐かしい人が来る

ガスの点検の人が来るらしいので、気持ち、台所をチョチョイと掃除するワシ。
何年に一度か来られるんですよね。
そのたびにプロパンガスのメーターに搭載されているコンピュータの点検とか、ガス感知器の点検、ガス台、湯沸かし器の点検をなさっていかれます。
今年もそれが来たって事で。

バトンがわんわん吠えるので外を見たら、ガスの保安協会のジャンパーを着た人の車。
「確か何年か前に来られたのもこのおばちゃんだった希ガス…」

二階のキッチンにご案内して色々話してて思い出す。
「うん、やっぱりこのおばちゃんだった」
我が家のガス事情は、家を建てた時以来、親族で経営してるガス会社さんのお世話になっているのだが…
この不況で、昔は自前のトラックで社員さんがガスボンベの配達をなさっていたのだが、今はガスセンターみたいなところに集配を委託しているので、すっかり交流が途絶えてしまい寂しい限り。
 
ガスメーターの検針の人も、ボンベの配達のおじちゃんも、このガス会社の人たち、すごくワシに親切にしてくれて。
こんな田舎に若いのに家を立てて暮らしているのが相当面白かったらしく(ーー;
手作りのしその佃煮とか山菜とか持ってきてくれてましたねえw
どうかしたら、娘さんやお孫さんも一緒に連れてきたりして。
まだ小さかった初号機と一緒にボンベの配達員さんのお孫さんがしばらく一緒に遊んでから帰っていかれたりしておりました。
いい時代だったんですね。

下請けの人がボンベの配達だけをして、検針も下請けの人がしているのでは、もうそんな交流は望めません。
ボンベの配達員さんは7年ほど前に、心臓発作で突然亡くなり(ウチに配達に来た直後に)
検針のおばちゃんももう来ない。
おばちゃんちの犬は元気かなあ。

今日の検査のおばちゃんはうちの台所を見ているうちに以前同じように点検に来たことを思い出したらしく、「そうそう、ガス台はオザキでしたね」とおっしゃる。
裏山を見ては「裏山のやぶ椿が綺麗ですね。黄色い千両が生えてて素敵です」とおっしゃる。

「植えてませんで…勝手に自生しております」と言うと、
「鳥が運んで来たんですね?素敵!」とカワイイおばちゃん。