山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「トライアル」 感想 まとめ

この「トライアル」というアルバム、すごく収録時間が短くてですね。
最初に38分チョイという収録時間を裏ジャケットで見てしまったので、
「ありゃりゃ。こりゃあ、尺が短すぎるわ。(カーステレオ用)CDに焼いておくのになんか足しておくか」
と会場限定シングルだった「TABASCO DISCO」と「Doggie Howl(NINE MILES RE-Mix)」を一緒に入れてですね。
CD焼いたんですけどね。

…イラン事でした(苦笑)

感動の涙を(´;ω;`)だらだらと流しながら「トライアル」を聴いて、終わった途端に「TABASCO DISCO」が流れてくると、脳内でおっさんらが華麗なダンスをキメるのでw思わず笑ってしまいます。

コレは失敗でしたねー(^_^;
感動の涙が一瞬にして、ススススス〜〜〜と逆回し再生のように引っ込んでゆきますw
まあ、気持ちが切り替わって、いいっちゃあいいんですけどねw

この「トライアル」ってアルバム、たった38分なのに「ほぼ完璧」なんですよ、曲順も構成も。
前半の勢いのあるロックな曲調からPOPな曲調へ。そして感傷的なミドルテンポの曲へ。
後半は物凄い欝曲から力強いエンディングへ。
凄くドラマチックで、これらの大半の曲(シングルだった「Comic Sonic」と「エネルギア」以外の8曲?)をたった2〜3ヶ月で書いたって、さわおえ〜と感動しますね。

しかもそれがココロの動きをなぞるように組み立てられている。
前半の曲の流れも勿論いいのですが、後半の「ポラリス」〜「マイノリティ」〜「持ち主のないギター」〜「トライアル」への流れなんてすごすぎて鳥肌モノですよ。
鉄壁の曲順であります。

こんな良いアルバムはあとしばらくの間、出て来ないんじゃないでしょうかね?(とか言いながらアッサリ裏切ってくれるのがピロウズクォリティ)

悲しみと怒り、死と再生、光と影、相対するものがピッタリとくっついて一対となってて。
最終的には祈りと祝祭になだれ込んでいく。
聞き手の悲しみと寄り添い、一つになり、聴き終わったときにはなんだか聞き手が勝手にカタルシスを得てて、感動の涙と共になんだか洗い清められたみたいになっちゃってw
すっかり元気になってしまうというのが、凄いですね(ワシだけかもしれませんが)ピロウズ健康法

3.11が起きて、辛いこと、悲しい事がたくさん起きた。
でも、こんなに凄い音楽を、ワシが一番好きなバンドが作ってくれた。
もう、それで十分です。