山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

嬉野温泉 古湯の思い出

ちょいと野暮用で佐賀に行くことになったので、「ついでに温泉にでも行くか」と夫婦で相談。
ふと、思い出して。
「あの温泉はどうなったんだっけ?」
と出かける前にググッて自己解決。

それは嬉野温泉 古湯というレトロな温泉館で。
大正期に建てられたドイツ・ロマネスク風の温泉館(設計者はドイツ人だそうで<ところが設計者の氏名がはっきりしないというw)

内部も見事なまでに一貫してドイツの温泉風に作ってありまして。
ワシは最初入った時、あまりの感動で「バーデンバーデンやぁー!佐賀にドイツの温泉郷があったんやぁー!!」と叫んだほどでした(^^;

しかも、この温泉館の横には川があって素敵な散歩道になっており、そこには風情のある鉄橋がかかってまして。
その名を嬉野橋と申します。
見た目、イタリアの未来派っつーかwロシア構成主義派っつーか。みたいなデザインで。
そのバーデンバーデン風のレトロな洋館建築とあいまって、実に不思議な味わいを見せておりました。

ところがそのワシが大好きな古湯が老朽化により閉鎖&西方沖地震のため完全に取り壊されることになり(´;ω;`)
今は完全に新しい建物に変わっているとの事。
外観は以前のロマネスク様式の建物をほぼ完全な形で再現しているようですが、内装が〜〜〜(´д⊂)

写真で見たら昔と全然違っているやないかーい!!
「日本の普通の温泉施設」になっちゃっているやないかーーい!!( ゚Д゚)ゴルァ!!

以前の古湯の内部は、内部までもドイツ風に出来てまして。
普通の日本の温泉場とは一線を画すデザインだったんですよ。
浴槽と洗い場の段差が殆ど無くて、ほぼ面一。
浴槽の淵だけが持ち上がってて洗い場のお湯の流れから浴槽のお湯を守ってて。

浴槽奥の壁にはコリント様式の柱が立ってて。「日本じゃない感」がありありでしたw

あんな温泉館は多分、日本中のドコにもなかったのに。
もう完全に失われてしまったんですね( ;∀;)

今は「シーボルトの湯」として絶賛営業中だそうです。
嬉野橋はまだそのまま残っているみたいです。