山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

借りぐらしのアリエッティ

昨日の「借りぐらしのアリエッティ」面白くなかったですねー(・∀・)
なんか凄く「気持ちの悪い話」になってて。
ワシは大昔、この原作を読んだはずなんですが。
「…こんな話じゃなかったぽよ」(´・ω・`)な気持ちになりました。

確かに床下に小人が住んでて、人間のものを色々と盗みながら生きているんだけど…
確かに病気療養中の男の子も出てきたけど…
こんな「進撃の巨人」と恋に落ちそうになるようなお話じゃなかった記憶があるんですけど…

確かにドールハウスの家具やらを勝手に差し入れたりねずみ駆除業者が来るって下りはあったけど、こんな薄気味の悪い話ではなかったはずです。

昨日のTLの実況で爆笑してたおかげで最期まで見ましたが…
コレは一人で黙って見てたら辛い映画だったでしょうね。
うちの弐号機に至っては、「コレお金出して映画館で見た人、バカ見たやろ」と申しておりました…

TLではみなさん、アリエッティにどんなエロいことをするのか(爪楊枝発言多し)という妄想とどうやってアリエッティを調理して食べたら美味しいか?という話題に終始し。
なんでこの映画は人にこんな変な感情を引き起こすのか?ワシなりにその理由を考えてみたのですが。

やっぱり、作り手がアリエッティたんを爪楊枝でどうにかしたいって思ってこの映画を作っているからじゃないの!?
との結論に達しましたw

それとアリエッティの大きさが場面に寄って一定してないので(5センチ〜12センチぐらいの間をウロウロしている)その不安定な印象とも相まって、なんとも歪んだ世界の恐ろしい話になってしまっているんですね。
全然子供向きじゃないw

最初に父親と「借りに行く」シーンでの変な凝った移動の仕掛けシーンを延々と見せる。
「こんなの監督がドウヨドウヨってドヤ顔をしたいがために作っているだけのシーンじゃん。もう子どもはとっくに退屈して寝てるデ」
と感じました。

映画として完全にダメなのは、監督が何を描きたいか?が全然見えなかったって部分ですね(もしかしたら、冒頭の凝った仕掛けの移動手段か?)
背景は丁寧にかかれてたみたいだけど、「水の表現」が純粋にキモチワルイ…(´Å`)

「この人は水を見たこと無いの!?」と驚くような水の表現です。

という訳で、なんとなく見ていると、アリエッティたんの可憐なその様子が、妙にS心を刺激して来て嗜虐的な気持ちが高まってきて。
「やっぱり串揚げがいいんじゃね?」
「まるごと土鍋に入れてうどんと一緒に煮込むのがよさそう」
とかいう発言になっちゃうんですよ。

すっかり自分が「進撃の巨人」の巨人になった気がしますw

おかしーなー。
原作でのアリエッティはやたら元気な少女というイメージだったんだがw

なので、ラストの「キミは僕の心臓だ!」
も唐突すぎて。

( ゚д゚)はぁ?

な印象しか持てません。
「元気がいい少女」と「筋力だけあってナヨナヨしている少女」は全然違うってこの監督も脚本も知ったほうがいいと思うの…

まあ、「少年が描けてない人」が「少女を描ける」とはとても思えないんですけどね(苦笑)

何一つ、良いところがなく。
誰にも思い入れも感情移入も共感もできないまま。
なんだか、カニバリズムへの誘惑を刺激されるだけの不思議な映画でしたw

パヤオたんもやっぱりアリエッティたんを「食べたいくらいカワイイ!」て思って作ったのかなあ。
「食欲刺激映画」としてなら、十分に成功していたという気がします。
(よく煮込んだうどんと一緒にアリエッティたんもぐもぐ)