山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

Энергия(エネルギヤ)

おとといタワレコから発送メールが来てたので。
「あら、早いわね」とか思ってたら。
昨日、仕事から帰ってきたら、もうキテタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!! すごーい、この九州の僻地でもフラゲ出来るなんてw素晴らしい世の中だわ

早速、CMでチラ見しかしてないピロウズの新曲「Энергия(エネルギヤ)」聞いてみましょうかね!(・∀・)

・Энергия(エネルギヤ)
ゆったりとしたドラムからイントロが始まり、二本のギターが絡みあいながら枝を伸ばしてゆく。
テンポが変わり、一気にスピードアップ。ピロウズの導火線に火がついて、歌がIN。
ふむふむ、イイ始まり方だよー(・∀・)<ほぼ実況w

歌詞が可愛い。
貧乏だけど愛し合うカップルの美しい思い出。
うちの夫がよく言うセリフに「愛を終わらせることが出来るのは女だけ。男は愛の記憶にすがりついてでも愛を終わらせる事はできない」
っていう名言があるんですけどね。

まさにその世界観を体現したような歌で。
曲調が変わってからの「さわお」が本当に素晴らしい。
最後の英詩部分とかまさにさわおの持ち芸で。
ライヴで映えしそうだな。
最後の部分をアドリブで自由自在に歌ってくれそうです(期待満々)

・BLOCKHEAD(in April)
まさか、震災とその前後に起きた事件をさわおがこんなにも早く音源としてリリースするとは夢にも思ってなかったので、フイを突かれて思わず動揺してしまいました(51歳、まだ動揺するようなことがあるか!?)

曲はイカにもオルタナで。
レイドバックした曲調なのに、言っていることが…
コレが「英詩でなければならなかった理由」なんですね。

震災&原発事故。
被災したメンバーの家族、父親を亡くしたのにそれでも涙も見せずに普通どおりにツアーを続行したぴぃさま。

この時に感じたさわおの無力感と悲しみとやり場のない気持ちが。
そしてツアーを続行する中で自分の仕事を思い知る。
やっぱり音楽を続けなければと力強く起き上がる様子が手に取るようによーくわかって。
思わず落涙

昨日、マガジンのレビューで「ハワードのお父さんが急死することがなければ、マガジンはあの時点で急に終わったりしないで、もうちょっと続いていたのでは?」みたいな事を書いたけど。
ピロウズ、さすがに22年もバンドを続けているということはこういう事なんですね。
まあ、ソレは「他人に自分の悲しんでいる姿や落ち込んでいる姿を見られたくない(見られるくらいなら死んだほうがマシ)」というぴぃさまのやり方の話でもあるわけですが…

あの時。
多分、危篤状態のお父様の事を思いながら演奏なさってたであろうぴぃさまの姿をワシは思い出します。
「あれ?いつもとちょっと様子が違う?でも、人間だからこんな日もあるよね」
程度にしか思ってなかったワシは、その後真相を知って、あまりのお気の毒さに。
あのお姿の凛々しさに打たれて号泣してしまいましたが…

その背中を見てさわおは詩を書く。
ぴぃさまは何も言わず。涙も見せず。
深い悲しみの中にあるはずなのに、普段通りに凛々しく、雄々しくギターをお弾きになる。
「これが自分の仕事だ」とばかりに。

「ああ、ピロウズ好きだ。大好きだ!!」
とまたしても思わされるワシであります。
シングルでコレだなんて。
1月に発売されるアルバムはどーなっちゃうんでしょうかね??もう、タオルを用意して聞いた方がヨカですか?

・ハイキング
確か、ドラムのしんちゃんは高校時代自分で「ハイキング部」を創立して、部長を勤めてた__と、HORN AGAINツアー初日の水戸公演でシンちゃんの高校の後輩に話を聞いた__みたいな話があったと思うのですが。
「まさか、ハイキングって死語が面白くてこのタイトルにしたんじゃないよね?」
と疑うワシ…<猜疑心の塊

曲は普通にさわおの悲しいラブソング。
軽い調子で悲しい歌をうたうという例の芸風。
ギターソロが素敵よぉ*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*・゚゚・*

(まとめ)
なんというか…このシングルは「ほぼ期待してなかった」ので(ごめん)
震災以降、ピロウズはどんな曲を出すのか?」という大命題がこんなにも軽やかに果たされるとは…
う〜〜む、ピロウズ恐るべし(何度も思うことですが)

この悲しい体験をちゃんと歌にする。
頓挫したツアーをやり直す。
借りは必ず返しに来る。

ワシはいつも「ピロウズとは必ず落とし前を付けに来るバンドである」という言い方をしますが。
まさに、その本領発揮の作品ですね。
ピロウズはまだ新作を作り続ける。
日本中で、世界中で大きな音を出し続ける気でいる。
多分、死ぬまでやめないとこのシングルを聞いててもわかります。

うーん、ピロウズ好きでヨカッタ!(・∀・)