山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

治療計画

担当医が出張で留守のため、執刀医と面接。
その後の様子を見せて、
「ほうほう、綺麗になってますね!」と言われる。

…綺麗でしょうかぁ?(ーー;<自分的には変わり果てた自分のオッパイがアレ。しかも「固い」し。

「昨日、T先生に会いましたよ!」と執刀医。
T先生は女医さんで最初にワシを診察した乳腺専門医である。
たまたま職場の隣に病院があったので、気になってすぐに訪ねて(予約も取らずに飛び込みで<失礼な患者)すぐに診断が下ったんですけどね。

「あの先生は立派な先生ですね」と執刀医。
ワシは数回しか診察してもらってないし。
「これはガンです」という診断を下す直前のT先生のなんとも悲しみと哀れみが滲んだ目でワシを見るのを見て、ワシは失神しそうになりましたが(繊細なんだよワシは!)

うむ、確かに患者にシンパシーを持ちながら診察なさる優しい先生でしたな。
「そうですね、優しいいい先生です」と言うと、
「彼女は乳腺専門医としても名医です。いい病院に行かれましたね」と執刀医がおっしゃる。
「いやー、たまたま職場の隣がT先生の病院だったので行っただけだったんですけど」と言うと、
「いい病院がすぐ近くにあってラッキーでしたね」と執刀医。

ふーん。
まあ、田舎なのに専門医が居るのは確かに良かったけどね。
これからの治療計画の打ち合わせをして、次の診察日を決める。
そして放射線医に回される。

放射線医は物凄いマシンガントークの男性(ワシよりちょっと若いくらい?)
息継ぎもモッタイナイ!という勢いでしゃべりまくる。
「何か質問は?」
「マーカーは油性マジックですか?」
「そうです」
「色は?」
「多分ブルー!」
「え”ー」
「しかも書く面積が結構広いです」
「工エエェェ(´д`)ェェエエ工夏じゃなくて良かった」
「襟が開いた服を着るとマーカーが見えます。みんな質問攻めに会うので襟の詰まった服を着るようになります」
「やっぱり!」
「腕上がりますか?」
「あがります!」(と高々と揚げて見せるワシ)
「それだけ上がれば十分です。ところで素敵な腕時計!」
「スエーデン製です」
「え?珍しい。変わったベルト!」
「安物です」
「嘘っ!?」
という会話を30秒ぐらいの間にやるわけです(白目)

その後、CTに回されて上半身にマーカーで正中線を引かれ、マーカーが消えないように栓の上にテープを貼られる。

家に帰って夫に上半身の正中線とアタリ罫を見せると、
「(印刷用)版下のトンボみたい」と言われる。