山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

少女革命ウテナ

先月から延々レンタルDVDで見続けていたTVアニメの「少女革命ウテナ」
二ヶ月かかってやっと鑑賞終了。
リアルタイム(1997年だっけ?)でのオンエアーは見ていたのですが、毎週毎週キチンと見ていたわけでもなく。
結構飛び飛びに見てて、「どんな物語なのか?」は知ってたのに、何故そうなったのか?とか細かい設定がわかってなかったんですね(苦笑)

漠然と「閉ざされた学園でその殻を破ろうとする者たちの話」という認識は持っていたのですが。
最近放映されたアニメ「スタードライバー/輝きのタクト」を見てて、この「ウテナ」の事を思い出したので、改めて観直そうと思った次第(リアルタイムで見てた頃はEDはカラオケでのワシの定番曲だったのにw)

んで。

改めて観直して非常に感心したのは「この世紀末フレイバーがタマランな!!」て事ですよw
いわゆる「セカイ系」って言うんですか?
ナニモノかと日々戦う少女とその少女が起こそうとする「革命」とは一体なんなのか?が、テーマだと思うんですけど。

「学園」という閉ざされた世界を「殻」と表現し、「この殻を破らなければ雛鳥は死んでしまう」と語られるセリフにこの物語の核は最初から現れているんですけどね。
「こども時代に別れを告げておとなになる物語」
というのが大きなテーマなんですけど。その殻を破ることの難しさ恐ろしさをホラーテイストの「間宮記念館」というエピソードで語るというのがオシャレでしたね。
物語のエンディング、破られた殻を脱ぎ捨てて学園を出て行く主人公、その後を追うヒロインというのが非常に示唆的で興味深く見ましたよ。
この物語は女性学的でもあるし(「女の子はみんな薔薇の花嫁(男次第の運命に翻弄される女性)みたいなものですから」というセリフが象徴している)、寓話的なものに対するアンチテーゼでありながらとっても寓話的な所とか。やたらみんな脱ぐところとかwどれだけでも深読みができて楽しいです!w


「今、こんな話やってても誰も理解できんやろー?」と弐号機がつぶやいたのが面白かったですが。
家族全員で結構夢中になって見ましたよ( ^ω^)
「おとなになること」の困難さ、恐ろしさを思春期の視点でよく描いて有りますね。感心しました。

幾原邦彦監督の新作「輪(まわ)るピングドラム」も気になります!
ところが我が家では、見られる環境にないっ

…とても残念です…