山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「シェイクスピア21」を見る

ネッ友さんが「面白かった」というドラマをDVDに焼いて送ってくださいました。
ありがとうございます〜(・∀・)

イギリスBBCのドラマで、シェイクスピア21というシリーズのもの。
シェイクスピア原作の脚本を現代に本案したシリーズで。
喜劇が3本、悲劇が1本という構成で2005年に放映されたものだそうです。

送っていただいたのは、「じゃじゃ馬ならし」と「真夏の夜の夢」の2本分。
昨日の午前中に届いたので、さっそく見始めましたよ。

じゃじゃ馬ならし」は、イギリスの野党党首を目指す女性国会議員が主人公。
「この人、どっかで見た?」(変わった声のゲジゲジ眉毛の小柄な女性)と思っていたら。
ハリー・ポッターシリーズ」で学校の寮に住んでいる女性幽霊の役を演じてた人ですねw

その母親役がなんと「ツイッギー」(いつの間にこんな事に!?と思うくらいオバアチャン)でして。
ゴウヂャスなお金持ちの独身老女を気持よく演じてます。

そのゴウヂャスな母親と有名美人女優(ジェーン・バーキンとかモニカ・ベルッチ的、ペネロペ・クルス的立ち位置?)に挟まれて。
38歳処女(!)、男を寄せ付けずに生きてきた彼女が恋に堕ちる物語。

この相手役のルーファス・シーウェルが素敵でねー(感心)
かなり変人で永遠の少年みたいな男なのに、妙に魅力的なんですね。
「なるほど、こんな男なら38歳処女が恋に堕ちるのも納得」と思わせるものがあります。

原作はシェイクスピアだから話の面白さは折り紙つき。
素晴らしい人間賛歌、女性賛歌になってて見終わた後、すっかりロマンチックな気分になってしまいました。
恐ろしいわ、50歳の酸いも甘いも噛み分けるババアが15歳の少女のように胸がときめいたのよ!!w
恐るべし、シェイクスピア

そして「真夏の夜の夢
「一体、あの話を現代にって??妖精だぞ??」と思っていたのですが。
舞台の森は人工の自然で創り上げられた市民のレジャーランド(?)とか保養所?みたいな場所に代えられてて。
「なるほどー」と納得。

それも某ネズミーランドみたいなんじゃなくて、なんとなく貧乏ったらしいというかw
真夏なのに吐く息が白いとかw
温泉センターみたいな趣きもあるようなこの「イケテナイ感」が実にイギリスっぽくて素敵です。

勿論、このお話も面白くロマンチック。
主人公の両親夫婦のクライマックスのやりとりに自分の夫婦生活を重ねて思わず…(◞‸◟) しんみり
してしまいましたw

つまりどちらも実にイギリスのローカル臭がプンプンで。
見てて面白かったですねー!
昔、「ブリジット・ジョーンズの日記」の映画見たときに。
「なんとまあスタバな映画!」とびっくりしたんですけどw

つまり、マクドとかスタバとか。
世界中何処に行っても食べられる均一の味がする映画だな__と思いました。
一応、イギリスの話にはなってますが、イギリスである必然性がない。
一発屋の友だちがいるって部分ではソレらしいですけど。ソレ上の意味が無い。

「やっぱりワシはその時でしか食べられないものを食べたいタイプだな」とその時に思ったんですけど。
この「シェイクスピア21」は!
それはそれは、ぼそぼそのスコーンの味わいっつーか。
マグカップでごくごく飲む午後のお茶の味っつーかw
ハギスとかミートパイの味わいがあって(食べたこと無いけど)
堪能いたしました!

Yさま、ありがとうー(・∀・)