山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

愛と勇気だけ

早朝からハイパーレスキューの皆さんの会見映像を見て号泣。
思わず声を上げて泣いてしまった。
「家族に申し訳ない事をした」とおっしゃる姿に、いくら覚悟の上とは言え、自分の夫としての父としての義務を放棄する可能性もある任務を遂行せねばならなかった皆さんの悲痛な気持ちが伝わってきて涙が出ました。
まさに「愛と勇気だけ」が彼らの行動原理。
「日本の救世主になってください」「信じて待っております」とメールを送られた奥様の心中もいかばかりだった事か…

消火に当たった消防隊総括隊長のコメント(ustreamより)「なにより、隊員のことが…申し訳なく…(涙ぐみ、しばしのあいだ沈黙)若いやつらが、自分に生かせてください、自分に行かせてくださいと…(若い隊員たちに)怒りました…おまえたちは、若いのだから、健康な子供を作って、日本の復興のために生きろ、と…(しばし沈黙)それでも、食い下がって…私たち消防は、命を救うことしか、できませんので…バカだけど…最高の…部下たちです(号泣)」

若い人は子どもを作って次世代を担うという大事な仕事があるのに…それでも現場に向かわずに居られないという(T_T)

…もう、言葉が出ません。
今生きている日本人は彼らの本物の勇敢さを決して忘れません。
子供たちにも伝えてゆきたいです。
本物の勇者を見た気がします。

そして日々、ブログで情報を発信し続けていた武田先生の
(東京に向かう先生に、奥様が東京が汚染されたとき、駅はごった返して切符がなければ新幹線に乗れないと心配して前もって買ってある新幹線の帰りのチケットを渡されるのだが。それを受け取りながら、武田先生は「このチケットを使って帰ることはないだろう」と、思われる。そして、覚悟の上で)
「私がこの日本に恩返しができるとしたら、それは汚染された東京に残ることなのだ」
「今更、思い残すことはなく、若い人を助けることができたなら本望だ」
「人を死に追いやるもの、それは絶望だ。
人を死から救い出すもの、それは希望だ。
私には希望がある。10ミリシーベルトになっても日本人の誇りと自制心で多くの赤ちゃんを助けたこと、それが私の明日の希望になる」

と書かれているのを見て、また涙。