山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

マグニチュード9.0

で。翌朝の新聞を見てひっくり返るワシ。
朝日新聞、一面トップは「爆発する福島第一原子力発電所の写真」
そして「日本テレビ提供」の文字。
朝日新聞日本テレビ提供のテレビ画面の写真を一面に持ってくる」という事実がモノスゴク奇妙に見えて首を傾げる。
日本テレビは読売系だよねえ?読売と朝日って確か…」

テレビをつければ、確かに日本テレビ系ではBBCのサイトで見たのと同じ動画が繰り返し放送されている。
衝撃波が広がる様子が写っている。
そしてNHKにチャンネルを変えてみると、やっぱりNHKではこの動画は一切放送されてないようだ。

「情報統制なのか?国民がパニックに陥らないようにという<B>配慮</B>なのか?」
首を傾げる。
「でもあの爆発じゃ、10キロや20キロの避難は意味が無いな。多分、100キロ単位で被曝…」
いくら微量とは言え、放射能を浴びたかも、汚染されたかもというのは多分、事実なんだろうなとぼんやり考える。
緊急時に被爆した身体を洗うためのシャワー施設等を搭載した特別車両もあるはずなんだが、おそらく被災地には一両日中には届かないだろう。
「だとしたら、着ていた衣服を処分するくらいしか出来ないって事か」
と想像する。

12日の夕方、家に帰る前に顔見知りの薬局のお姉さんに、
「ヨード剤を求めるお客さんは来てませんか?イソジンもついでに売れたりして」
と話しかけたんだが。
この様子では子供たちにヨード剤を飲ませるのは大マジで行われそうだ。
下手すれば被曝したかも?とされる人の数はとんでもない人数になるのかも。
でもこの瞬間も最悪の事態を避けるために、原発で戦っている人たちがいるのだと思うと、祈るような気持ちになる。

「どこの誰が原発で作業しているの?」と初号機に聞かれるが、
「うーん、自衛隊とか原発保安院で結成された特攻チーム?」としか答えられないワシ。

月曜日に弐号機の小学校で「卒業記念クラスマッチ」が行われるそうで。
その日は特別に学校に「おやつを500円までの予算で持ってきてもいい日」なので、娘ふたり引き連れて買い物に出かける。
出かける道すがら、NHKのラジオで今回の大地震マグニチュード9.0に訂正されたとのニュースを聞く。
阪神淡路の何百倍のエネルギー?もう計算できない。

スーパーに着いたら、保存できる食品の棚ががら空きになっていた。