山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「リボルバー」

1988年の映画「リボルバー」を見ました。
ソレが結構いい映画だったんで、今日はその事を書きますね(自分用備忘録)

コレは藤田敏八監督の遺作だそうで。
藤田敏八ねー、うーん。『八月の濡れた砂』と『野良猫ロック』くらいは見たかなー?」という印象。
八月の濡れた砂」は若い頃に見たせいか?(苦笑)
「なんか意味がわかんねー」て感じで。
印象が悪かったです(告白)

野良猫ロックシリーズ」は長谷部安春がメガホンを取った「野良猫ロック マシンアニマル」が良かったので、藤田敏八作品の方は。
野良猫ロック 暴走集団’71」がなんとも連合赤軍の一連の事件を思わせる(予言していた?犯行の元ネタを提供していた?)展開なのに凄く驚いたのと、藤竜也藤田敏八監督のコスプレをしていた事しか印象に残ってませんw
なんでまあ、総じて、「監督本人はカッコイイけど、作品は時代を感じるっつーか古臭いよね」程度の認識だったんですが。

試しに見てみましたー。

最後まで見ながら、「コレは80年代半ばの映画かな?」と思って見終わったあと調べたら、1988年の映画でした。
あらま(^^;
そんな時代でしたっけー?
ちょっと実際の時間軸(?)とは数年ずれているような古臭い感じが漂っております。
うむ、確かにコレが藤田敏八の持ち味だ<ファンに殺される発言

何故舞台が鹿児島なのか?何故札幌なのか?
そもそも主人公が何故ジュリーなのか!?
その必然性がよくわかりませんでしたが。
女が本気で取り合うような男=ジュリーという配役だったのかもw

そんな風に突っ込みどころは色々ありますが、一丁の拳銃(リボルバー)をめぐって色んな男女の欲望が渦巻いてからみ合う一触即発な雰囲気をよく映画にしましたね!(感心)

藤田敏八監督らしからぬ軽く乾いたタッチ、の犯罪映画で。
素早い展開も目覚ましくてとっても好印象でした。

コレが遺作とは。
やっと「藤田敏八、大した映画作家だったんだなー」とわかったのに(遅)
何時までも若々しい感性と挑戦的な感覚を持った作家さんだったんですね。
今さらながら、合掌。

それにしても、佐倉しおりの「人外魔境」なルックスはどーにかならんかったんかい。