山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

もうちょっと「十三人の刺客」

いや、だからと言って三池崇史をDisってるわけじゃないっすよ。
作品を見てていつも「面白い人だなあ」と思うわけで。
同い年なので彼のパンク精神には共感しますよ。
いくつになっても悪ガキ。悪ふざけがやめられない。
日本を代表する映画作家になった今も、イケシャーシャーと悪ふざけがやめられない。やり続けてしまう、この厚顔さ。

<B>ダイスキですっ!</B>

なので、最近の一般受け(?)し始めた世間の反応にはワシがビックリですよ。
「え?え?いいんですか?三池崇史ですよ!?」
と確認したくなります(思わず)
だから海外の映画祭にも正式出品されて、上映!とか聞くと、
「え?こんな不謹慎なバッドテイスト映画を堂々上映したの!?」と
ワシの方が困惑しますね(^^;
(案の定、賞は取れませんでしたが現地の若い映画ファンにはオオウケだった模様)

三池崇史がメインストリームになる日が来るなんてねえ」
と、不思議な感慨に包まれた「十三人の刺客」でありました。
そもそもあの巨大な柵が「ドドドド」って動力はなんやねんて。
「山の民」は丈夫すぎるし(伊勢谷友介は「嫌われ松子の一生」以来のぴったり☆の配役でしたね)
突っ込みどころも満載で、バッドテイストな娯楽映画として非常に良く出来ておりましたよ。
そもそも、あんな若くて綺麗な女優に自分の胎◯を食べるシーンをやらせるなんて鬼畜過ぎる(ネタバレ?)
芸のためなら下手くそなCGも平気で出す!
「そんなん動物虐待やろ?」とか。
「障害者差別やろ?」なんて御意見無用。

「だって、あからさまなCGだから問題ないじゃん!」
なーんて感じの、余裕を残した(?)明らかに言い訳(逃げ道?)を用意した手抜きCG。
この芸風は「カタクリ家の幸福」で谷川に女性が流されるシーンで、堂々とリカちゃん人形を流して見せた時から確立されていましたが…

あの時もひっくり返って爆笑したけど、この「十三人の刺客」のCGの牛もね…
思わず手を叩いて大喜びしちゃったけど、事情を知らない人から見たら、
「ま!あのオバサンたら動物虐待の残酷シーンで笑っているわ!性的Sかしら!?」
と、思われたカモねー(・∀・)