山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

素敵なお誕生日

「もう年が年だからお誕生日のお祝いなんかしなくてもいいし」
と思っていたのですが、やはりケーキがあれば子供たちが喜ぶので、「子供たちのために」お誕生日ケーキを買ってきてと夫に頼むワシ。
次女が病院に行く日なので、そのついでに地元の美味しいお店でバースデイケーキを買ってきてもらいました。

夕方、同じ誕生日の実家の父に電話したら、
「人生は本当に短いなー!」だって。
ワシも同じことを考えていましたよ、父上。
何事も無しえずに虫のように生きております。そして死んでゆくんだね。
今日も生きているこの肉塊をお赦しください。

ま。お誕生日でも普通に仕事に行ってたんですけどね。
沢山の優しいメッセージやお祝いの言葉をいただいて恐縮至極。
ワシみたいな人間が生きていてイイ隙間もこの世界にはあります。
ありがたい事です。

さて、仕事はありますが夕飯には何か子供たちが喜ぶメニューを作ろうと、朝からダッチオーブンでコトコトを大豆を煮ておりました。
煮こんでおけば美味しく出来る料理が美味しい季節だから好きさ、秋。

家に帰ってきて料理を仕上げます。
大豆とスペアリブのトマトシチューと、レタスとパプリカピーマン、エビのサラダ。
疲れて帰ってきているからご飯はこれだけー(ケーキもあるしね)

夜になって家族で食卓を囲み、家族が歌うハッピーバースディを聴く。
じんわりと幸せな気持ちが高ぶってきて、
「なんかワシ、すごいリア充(爆発しろ!)だわ」
と感動する。
凄い貧乏で、碌な仕事はして無くて、夫はほぼ無職で悲惨な生活ですが。
なんとまあ、ワシの人生の幸せなこと。

無一文(いや、夫に大学の学費分の借金があったからむしろマイナス)から出発した二人の人生にしては超上出来でしょうよ。
昔はお金持ちだった事もあったけれど、あの頃は家族も猫以外いなくて空虚だった(今にして思えば)
お金も暇もあったけど、ワシの人生は空っぽでした。

でも人生50年。
貧乏ななりにも犬がいて猫が5匹もいて(ーー;
美しい心が綺麗な娘が二人もいて。優しい夫(稼ぎは悪いがw)がいて。
この人生になんの不満があろうか(いや無い)
ソレを再確認するいい一日でした。
この幸せがいつまでも続けばいいのに。