山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

全部DNAのせいね

映画の日だったので、「十三人の刺客」を見ようと、朝一番からの上映に間に合うように夫とドタドタ準備を急いで。
次女を送り出して洗濯物2杯干して、長女に弁当を持たせて大学に送り。
「さーて、間に合った!」と映画館のシートに座って長いCMの後、ようよう映画本編が始まった…と思ったところに突然電話。
ケータイがブルブル震えます。

「え?誰から??」
と見ると全然知らない番号。
「やだ気持ち悪い」と無視していたら、1分間に十数回コールしてくる。
「コレはいかん。何か非常事態だわ」と慌てて映画館のシートから立ち上がって外に出て、電波状況のいいところに移動してコールバック。

すると、小学校の養護の先生。
「実は先程、体育授業中に◯ちゃんが足を捻挫しまして、病院に連れていきますがかかりつけの外科はありますか?」
との事。
「外科には生まれて一度もかかったことがないので、かかりつけがありません…」
と答えると、
「◯◯外科かW外科になりますがどうしますか?」
と言われるので、長女が同じように体育の授業中に捻挫して、通ったW外科をリクエストしてみる。
「ではそのように。お母様はご心配なく」と言われ電話を切り、劇場内に戻る。

映画は既に始まっていたが、次女が心配で気もそぞろ。
一応、お昼にもう一度電話して状況を聞くようにしていたが全然落ち着かないのだ。

「今怪我したら修学旅行はどうなるの??」
と不安でいっぱいになってしまう。
あんなに楽しみにしていた修学旅行なのに、参加できないとなったら可哀想過ぎる。
地元の友達の間じゃ一生の伝説になっちゃうわね(ーー;

気もそぞろのうちに映画は終了。
買い物しながら家に戻るついでに小学校まで足を延ばす。

養護の先生に「すいません、ご迷惑をおかけしております!」と声をかけて会いにゆくと、養護の先生、
「丁度、お手紙を書いてました」と言われる。

病院での説明と治療の話を聞く。
聞けば聞くほど長女の時と同じ状況なので、物凄い既視感。
どうやら担当の先生も同じらしい(ーー;

「修学旅行はどうしましょう?」と尋ねると、担任の先生がやって来て、
「フィールドワークは無理かもしれませんが是非参加なさってください」と言われる。