山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

満月散歩

何日か前まで三日月だったのに、すっかりお月様が太り始めましたね。
夜、寝る前に。歯を磨きながらウッドデッキの上で月を眺めていたら、ボイスがワシを「じっ」と見上げておりました。
「そう言えば、昼間暑かったから、今日はボイスを散歩に連れてって無いな」
と思い出し、玄関からリードを持ってきて、ボイスに
「散歩に行くか?」と声をかけると、ボイス大喜びで立ち上がって尻尾を振ります。
「そうかそうか、じゃあ、ちょっとだけ行くか」とリードを装着すると、ボイス興奮してはしゃいでおります。
(昼間に数時間、夫の姿が見当たらなかったので、「散歩に行ったのか」と思っていたら、実は部屋に引き篭っていただけで散歩には全然行ってなかったのです。よってボイスは散歩に行きそびれていたという…)

「よしよし、元気だな」
とワシ、パジャマのままでw口には歯ブラシを加くわえたまま、庭履きのクロックスを履いた状態でボイスと一緒に深夜のお散歩を開始。
都会の人は知らないでしょうが、満月って強烈に明るいんですよ。
頭上の高いところに煌々と輝く美しい月。満月まではまだ数日ありそうです。
夜空につけられたほぼ丸い形のランプ。

まだ月齢は満月ではないものの、十分に明るく夜目が利きます。
遠くの山並みも、広がる水田も、かなりハッキリクッキリと見渡せます。
夜ってこんなにも明るいんですよ。都会じゃ味わえない田舎の魅力ですな。

足元もしっかり見えるので、これなら間違って道を横断している蛇を踏みつけることもなさそう。
足元にはワシとボイスの影。

あんなに暑かった昼間の気温が嘘のように下がってて。
かすかにそよぐ風も心地良く、昼間の散歩が馬鹿らしいと思えるほど満月の夜の散歩は素敵です。

こんな夜はアナグマやたぬきに出会うことも多いのですが、何故かこの時は野生生物の一匹にも出会わないまま、山道の下にあるごみ収集所まで歩いて行って、無事に折り返して帰ってくることが出来ました。

ボイスは待ちに待った散歩だったので(すまん)大喜びではしゃいで歩いています。
なんか、手術前より断然元気になってますなあ。まるで子犬ちゃんのようです。

家に戻ると自分からベンチの上(定位置)に飛び乗って、リードを外してもらうのを待ってます。
満月の夜の散歩のマジックかもね。