山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

最大の謎

秋葉原連続殺傷事件以降、秋葉原の街には50台の監視カメラが取り付けられたんですってね。
さっきラジオのニュースで聞きました。
「コレで秋葉原の商店街も安全な街になると?」とアナウンサーが原稿を読み上げていました。
でも、50台のカメラが直接命を守ってくれるわけじゃないしねえ…
通り魔が現れたら、カメラに手足が生えて、通行人を守ってくれるってんだったら安心&凄いけど。
でも、こんな事件はきっとまたどっかで起きちゃうんでしょうね。

だって犯人の加藤被告、犯行現場での取り押さえられた瞬間の写真とか見ると、「え?この人被害者だっけ?」みたいな表情で泣いてますもん。
絶対、自分のせいとは思ってない顔です。
確かにあの親御さんに育てられたのだったら、酷い人生を送らざるを得なかった事は理解できます(あのテレビの取材が来た時の母親の倒れ方とか。「絶対自分は悪くない!被害者なんです!!」と全身で訴えるような凄い演技でした)が。
だからと言って、大韓航空機爆破事件を起こしたのは「それとコレとは全く話が別」でしょうに。

なんで一定年齢以上のオジサマたちはみんな金賢姫に同情的なのか?
誰も加藤被告には同情的じゃないのにね。
コレが、ココ数日のワシにとっての最大の謎であります。
またしても金賢姫をdisってしまいました(反省)
いやなに、単なる貧乏人のルサンチマンですよ。

でも100人以上を爆殺したテロリストが厚遇されているのと、とても対照的で。
秋葉原連続殺傷事件の続報はつい見てしまいますね。
そうか、育った環境に問題があったとしても、100人以上を殺せば英雄なんですね!<絶対に違う

でも加藤被告がやった事はテロと同じだし。
ほぼ、アレは本人的には「自分対社会」の戦争であったんではないか?と漠然とワシは感じます。
やった事は大いに間違ってますけどね。

本当なら加藤被告が刺すべきは自分の母親だったのに。
ソレが出来ない程度に「いい子」だったんでしょうね。
彼にとっては街を歩いている人なんて架空の存在で、一種の記号でしか無かった。
「通行人」という「(自分では理解出来ない)社会というものを構成する一員たち」でしかなかった。
その人にも人生があって、生活があって、家族があって。
自分が母親を殺せないように、強い関係を持つ誰かがいるなんて思いもよらなかったんでしょうね。