山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

あなたの知らない世界 6

娘ズのスピーチを聞いていたら、シミジミと嬉しくなりましたね。
自分の考えを、決してヨレる事なく、しっかりと自分自身の言葉で語っている。
他の皆さんの話しが、自己愛に耽溺して(苦笑)ダッチロールを繰り返しながら、「この話は何処に向かうのだろう?」と話しの要領をさっぱり得ないのとは好対照で。
ワシは目が覚めました。

「ああ、なんだ。ワシの子育ては全然間違ってなかったんだなあ。子どもたちはちゃんと育っている。立派で眩しいや」
しかし、次女子の方は、緊張のあまり声が震え気味だったので、思わずスピーチ中の彼女の左手をワシはそっと握りしめてしまいました。
「ワシは子どもに無茶なことを無理強いさせているのではないか?」という考えが瞬間過ぎったのですが。
なんて事はない。
次女子もちゃんと自然体で普段考えていることをちゃーんと見も知らない大人の人達に囲まれた状態で発表出来たんですもの。

「あ。もう、このオーディション、合格とか落ちるとか、ドーだって良くなっちゃったw」とスピーチ終了直後、強く思ったことを覚えています。
「子どもは真っ直ぐに力強く育っている。モデルになれるかなれないかなんてどっちゃだってエエがな。娘ズは緊張しただろうけど、立派に勤めを果たしたから、もう十分だよ。母ちゃんは嬉しいや」
と「親の醍醐味」をシミジミ一人で味わいました(モグモグ)

スピーチ終了後は、各人、バストショットと全身ショット。素顔、微笑顔、爆笑顔の5?6枚の写真を撮影。
所が、長女子の時に思いがけないことが…

カメラ担当の若い男性が、長女子に向かってカメラを向けた途端、
「さっき、ご家族で商店街を歩いてらっしゃいましたよね?見かけましたよ♪」とにっこり微笑んで話しかけられたんですよ。
「え?こんな人とすれ違ったっけ??」ワシ、困惑。
更に身に覚えの無い長女子は混乱。
「え?え??そ、そうでしたか??」とシドロモドロになってヘドモドしてました。

結果は数日後に発表って事でその後解散。
社長さんは、「今日は今すぐプロとして使えそうな人、自分の可能性に全然気がついてらっしゃらないようですが、素晴らしい素質を持った方など粒ぞろいでした」とおっしゃってましたが…

帰り道の車中でのワシら親子の話題は、
「あの(オーディションを受けに来てた)女、気取り狂っててムカツク」でもちきりでした(ーー;