山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

センター試験前日の出来事

センター試験前日。
長女子は早めに家に帰ってきて___寝転んで「坂の上の雲」を見ながら、日本史の近代?現代のおさらいをしておりました。
「凄い!余裕だな」と言うと、
「普通よ、普通」と澄まして返します。
なんか、この子。凄い大物なんですけど…

ワシの方が緊張してしまって、ドキドキと落ち着きません。
テレビに浪人生とかが出てきて、
「この受験のために毎日10時間勉強してます!」とか言うのを見ちゃうと、
「えーー!?うちの子はそんなにやってねえよ!!」とゾーーとします。

思わず、長女子に向かって、
「あのね、世間の受験生はね…」と言いかけて、長女子が、
「ん?なーに?」と素直な態度で話を聞こうとするのを見ると、なんだかこの子が不憫になってしまって、そんな事を改めて言って追い詰めるのは良くないと、
「いや、何でも無いよ…」と言いかけてやめてしまうワシ(ーー;
「え?何々??」と長女子。

「今朝のテレビに受験生が出てて、ちょっとショックを受けたって話よ」
と力なく白状すると長女子、
「あああ、10時間勉強するってアレか。お父さんに聞いたよ!」
と事も無げに言うですよ。

「そ、そうなの?お母さんは言わないでおこうと思ったのに」と言うと、長女子、
「そんな人も居るのねー。オレはマダマダだなー」とチョット暗い顔して言うですよ。

そんな殊勝なことを言う長女子がまた不憫で、
「いや、アレは浪人生だったから一日10時間出来るんだよ。現役高校生はそういうワケには行かないから」
と、言うと、
「あ、そうか!」と長女子。

「その後、代ゼミの先生がテレビに出て来て言ってたけど、試験会場に入ったらみんな凄く勉強してそう!自分以外の受験生はみんな、センター試験もお茶の子さいさいで簡単に出来そう!!って見えるだろうけど、実は実力はそんなに大差ないってさ。だから、キミもこの夏休みからコッチ、グーンと伸びた実力をありのままに発揮したらきっと良い成績が残せるはずだよ」
と言うと、
「その通りだね!」(・∀・)と、長女。

この子のこの素直さを何に例えよう…
田舎でのびのび育てたせいか?一事が万事、この感じですがな(^^;
あくまで明るく、楽しく、この人生を享受しております。
この子の幸せだけを母は願っておりますよ。