山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

森ガールになってみる

久しぶりに山歩きがしたくなって、ボイスを連れて裏山にわっせわっせと登ってきました。
今から十数年前、引っ越してきた当初は山に手入れに行く人の姿や、登山する観光客の姿をよく見かけたのですが。
ここ十年ぐらいはとんと見かけなくなりましたねー。

ウチの前の行き止まりの道から続くヒトが通れるだけの道を上り、「こっちこっち!イノシシイノシシ、やほぉーい☆」と焦るボイスを押さえつつ、以前地元の人たちが使っていた道に出るとなんとまあ。
地形が変わるくらいに荒れ果ててました。

地面をイノシシがほじくり返したせいで土手が崩れ、斜面の形が変わっていました。
道があったはずの場所はタダの耕された土手になってて。道の痕跡も何も残っていませんでした。

「コレはこれから先の道も思いやられるなあ」
と思いつつ、本当に誰も何年も足を踏み入れてないらしい事に衝撃を受けつつ更に登ります。
以前、登りかけたら何故か道の真ん中でタヌキが頑張ってて(^^;
頑としてどかないので諦めてその日は登るのを断念したことがあったのですが。
今日は幸いにもその場所にタヌキは居ませんでしたw

一つ目の砂防ダムを目指して急斜面の道を上ります。
数年ぶりに上まで行くと人の手の入らなかったダムの前の空き地にクヌギ林が出来ていました。
ひょろひょろのクヌギが林立して、ちゃんと紅葉していました。
コレでウチに夏場に飛んでくるクワガタやカブトムシの出所が判りました。

道は荒れ放題、道には枯れ木が倒れかかり、ドングリがうずたかく降り積もっています。
二つ目の砂防ダムを目指して更に歩くと、更にボイス、大興奮。
トンネル状の穴を見つけて一生懸命に匂っています。
多分、狸かアナグマの地下帝国の予感…

「行くよ」とリードを引っ張って二番目の砂防ダムに。
行ってみると水は乾いてて、イノシシも居ません(夏場に来ると、イノシシが水浴びをしながら昼寝している)
三番目の砂防ダムに上る道は工事の人が作った丸太を渡した階段状のステップだけなのですが、ソレも朽ちて壊れ放題。
三番目のダムの上に立つと、渓谷沿いの紅葉が綺麗で晴天の昼前だというのに薄暗く幻想的な雰囲気でした。
「森ガールじゃなくて山姥」w
一人乗り突っ込み。