山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「OOPARTS」に馴れない人

夫がiPhoneピロウズの「OOPARTS」を聴いているのですが…
コレが何故か一日中聴いているんですねw
「なんで一日中、聴いているの?」
と訊ねると、
「好きになろうと思って」
って…(^^;

どうやら夫はこのアルバムを気に入ってない様子。
いや、気に入ってないんだったらソレでいいんだってばw
そんな事もたまにはあらあな。

「なんかこの垢抜けない感じがカッコワルイ気がするんだよねえ」と夫。

あ、その気持ち、ワカルわー。
「吉田仁さんが関わってないせいだと思う」と夫。
うんうん、それ、正解。多分そうなんだよ。
もともとピロウズってそんなにお洒落なバンドじゃないし。
洗練って言葉からはかなり遠い存在だし、その素地が今回剥き出しになっているって感じはありますよ。
多分、吉田仁さんのキャラクターが加わることで誤魔化されて居てた部分が、ごまかし無しで出ているんだと思います。
魔法のお洒落フィルター「吉田仁」印。

今回のアルバムで、ワシが一番「残念だわー」と思ったのは「FOXES」のドラムの音かなあ?
もっと、髭ちゃんぽい感じの音で録ればいいのに…とか余計なことが気になりましたね。
凄く面白いツインドラムなのに、あまりにも息が合いすぎてて(シンちゃんのドラムってすごく正確)
咄嗟にツインドラムって気がつかないのよ!勿体ない!!
しかも端正な感じの音に録れているので、小綺麗な印象がします。
もっとドタドタした音の方が60年代ぽい感じで面白かったんじゃないか?
とか。
そーいうのが色んな部分にチョロチョロと、散見されますねえ。

だからそんな部分ではこの「OOPARTS」、ワシにとっても「結構不満のある新作」という立場なのかも。

でもね。
あれほど、「なんじゃこのミキシングはー!?」と衝撃を受けたアルバム「Smile」だって、今になって聴けば物凄い名盤で。
しかも繰り返しに耐える「不朽の名作」ですよ。愛聴盤だもん。
ピロウズってココがコワイ。

「なんか、良さがよくわからないなー」と思っていると、何年か経って、ある日突然雷に打たれたみたいに理解できる日が来るんですもの。
夫もその事が判っているから繰り返し聴いているんでしょうね。