山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

OOPARTS 全曲レビュー 6

・「ジョニー・ストロボ」
ちょっと前(10年くらい?)のピロウズみたいな曲。
キラキラと星くずが散っていくようなギターの音がステキです。
(真鍋代表って、風のような音とか雨のような音とか、キラキラ煌めく音を弾かせると右に出るモノ無しですな。無敵よ無敵!)
歌詞もちょっとイイ感じ。
おセンチなロックをやらせると上手いよなあ、ピロウズ
このイノセントな雰囲気とか、とても40男の仕業とは思えません(褒めてます)

小学生の時、同級生の女の子に優しくされて、
「そんなのいらないよ!」と強がって拒否して見せた恥ずかしがり屋の男の子のその後の人生って感じで、味わいがありますなあ(こういう感慨を抱くことを「年を取った」って言うんでしょうな)
サビがもう一回くらい帰ってきても良かったかも??
割とあっさり目に終わります。

・「雨上がりに見た幻」
シングルリリース時に、コレについては散々書いたのでもうこれ以上言うことがないんですけど。
まさか、英語のタイトルが「Hybrid Rainbow after the rain」だなんて。
凄い衝撃でしたね、コレばかりは。
くそー、さわおにまたしてもやられてしまった!w

普通は「The Illusion after the Rain」とかなんとかする所なのに。
うーん、そう来たかー。泣けるなぁ(´д⊂)
消えそうな幻を追いかけ続けて20年経っちゃったバンドだもんね。
でも、今は力強い見事な虹を架けることが出来る。
その事実にワシは毎回感動しちゃうんですよ。

とにかく、この楽曲の完成度の高さこのアルバム随一ですね。
この一曲の為に他の曲が添え物的に存在すると言っても過言では無いくらい。
歌詞が良い、曲が良い、アレンジが良い。
そしてなんと言ってもギターソロの素晴らしさにねー。参っちゃうんですよ。

恍惚として流れるように歌うように、奏でられるギターソロ。
風が吹き、雨が降り。
やがて雨が止んで陽光が差し込む。
その時になって初めて気がつく。
「ああ、さっきまでの雨は慈雨の雨だったのか」と。

…泣ける(´д⊂)

この曲が生まれた長崎のライヴに遠征して置いて良かったー!(今更)
あの夜、この曲が生まれたのだと思うと、なんとも嬉しいモノですね。