山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

音楽に殺される

ここ数日、日記のカウント数がハンパ無いことになってて、おばちゃん困っちゃう。
仲間内で受ければいいと思っている日記に何を望まれているのか?
なーんも面白い事は書いてないから、さあさあ、一見さんは帰った帰った!w

今回の加藤和彦自殺の件で一番腹が立ったのは、実は、彼の遺書でした。

<b>「世の中が音楽を必要としなくなり、もう創作の意欲もなくなった。死にたいというより、消えてしまいたい」 </b>
とかなんとか。

つまりコレは何を意味するのでしょう?
「世の中が音楽を必要としなくなった」なんて、そんな馬鹿な。
CD全体の売り上げが落ちているとはよく言われることですが、少なくとも、ワシはまだCDを買い続けているし、音楽は<b>絶対必要です</b>よ?

加藤氏は何の根拠を持って「世の中が音楽を必要としなくなり」と書き残したのかしら?
自分の音楽が世間に必要とされなくなったと、ストレートに自分の負けを認めることがイヤだったダケなのではないかしら?

「世の中はインスタントミュージックだらけで、本物の音楽なんて根付かないよね。売れるのは企画モノばかり。偽物音楽がまかり通っている世の中で、クラプトンのブルースで泣ける俺には生きにくい世の中だよね」
って。

<font size="+2">そんな台詞、縄文時代からこちとら10億回くらい聞かされて、いいかげんタコ出来とんじゃ、ワレェーーー!!</font>

こんな使い古されて手垢のついた言葉をまさか加藤和彦から聞ける日が来るなんてねえ。
思わず笑っちゃいますね。ゲラゲラ。

《正誤表》

世の中が音楽を必要としなくなった=×
世の中が自分の音楽を必要としなくなった=○

もう創作の意欲もなくなった=×
創作が出来なくなった=○

死にたいというより、消えてしまいたい=×
借金で首が回らなくなってきたのでホテルに泊まる金があるウチに死にます=○

「音楽」は自分にとって天から与えられた特権で、その才能は自分こそ持ってて然るべきだとを舐めきっていた人が、そのスタイルだけをどんどん着替えて生きてきた人が。
最後には音楽に救われることはなかった。

空っぽの内側は空っぽの音楽しか生み出さず。
彼自身の命すら救えない。

魂の音楽は作者自身も、聴き手にも救いを与えるのとは実に対照的に。
音楽って、取り扱いを間違えると、とても、危険。