山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

OOPARTS リリースおめでとうー!

そのうち何度も聞き込んで、多分、一曲ごとのレビューを書くと思うので、今回はさらっと全体の印象を書き残しておきますね♪

とにかく、この「OOPARTS」
バンド結成21年目に突入してこんなに頭がオカシイとしか思えないアルバムを平気で出せるその感覚がウラヤマシイ!! 若いってか、子供かあんたらは!?

その味わいはピクシーズの「ドゥーリトル」みたいだし。
日本人でこんなアルバムを出した人を他に知りません。
似たようなオルタナ志向?でもみなさん、たいていは「カッコエエよなロック」な方向に向かいますね。

普通の神経だったら、こんなポンコツめいたオルタナの方向にはなかなか向けませんよw
やっぱりロックをヤルってのは最終的に「カッコイイ俺になりたい」からなんですよ。

でもね。

世の中には「格好良くなろう」として大失敗している例だってごまんとあるわけですし。
いっそのこと、その原点に立ち戻り、
「カッコワルイ自分が一生懸命良い音楽を作ろうとした結果、何故かポンコツめいた雰囲気が俺を包んでいる…」
という方が余程正直で。
自分に向き合っている分、等身大でしかもカッコイイって。
ワシは思うんですよ。
思わない人が世間の大多数って勿論、知ってますけどね!w

でも、ピロウズは「カッコワルイ俺」を前面に打ち出して全世界の変人たちの支持を受けてきたバンド。
このかっこ悪さが一周廻って、いつのまにか、滅茶苦茶人の心を打つ格好良さになるのです。

「このポンコツの果てに真実があるのだ」
そんなメッセージを感じました。

わかりにくい格好良さをありがとう。
このぎゃわわんぎゃわわん言うギター、好きだわ。

でも、こんなポンコツアルバムなのに、「メロデイ」では思わず号泣。
泣くようなアルバムじゃないのに、「雨上がりに見た幻」の英訳に号泣。
裏ジャケットの爆笑する三人の姿に落涙。

今までだったらこのショットはアウトテイクになるのに。
色々自信に満ちて、確信を持って。自分達のポンコツさを認めて受け入れたって事なんでしょうね。
ピロウズピロウズのままで。
渋くなったりせずに、いつまでも音で遊んで三人でキャイキャイ仲良くアルバムを作り続けて、日本全国巡り続けて欲しいですね。