A-1ブロックは思いの外ステージ袖でありまして。
淳前からかなり外れた場所でした。
しかも激しく密集地帯。
ワシの前に柔道家みたいな方がいらして、ワシは高身長なのですがそれでも全く前方が見えません(??;
「しまった、でももう動けない…」
そのままじっと開演を待ちます。
周りをぐるっと見回すと、スタンド席は思いの外切り立った感じでそびえ立ち、満席になれば「壁が人で埋められる状態」に見えるようです。
「凄い室内だなあ」と山田守の手法に感心。
人が肉の壁となり、すり鉢の底、中央部分を一斉に見下ろす形になるんですね。
だからこそ、この広い空間が妙に緊張感を伴った濃密な空気を持っているんですね。
しかもアリーナには二千数百人の人。
この肉で覆われた室内はひとえにピロウズが出てくるのを待っているんですもの。
一体、どんな演出なんでしょうね?
とりあえず、ステージの前一面に白いスクリーン(半透明の紗)がかかっています。
物販のテントに行く途中、巨大なトレーラーが3台停まっているのを見ましたよ。
もしかしたらアレが機材車だったんでしょうか?
だとしたら、凄い装置がこのステージの背後にあるのかも?
「花火とか巨大ヴィジョンとか?」と思うとついニヤニヤしてしまいます。
ピロウズにそんな日が来るなんてねえ。
「花道はさすがに無さそうねw歌舞伎じゃないんだからさー」
一人でノリ突っ込みしながらひたすら開演を待ちます。
スタンド席はどんどん埋まり始めましたが、あの物販に並んでいた人たちはどうなったんでしょうか?
多分買えなかったんでしょうね。
この時点で「武道館で会おうね」と約束していた8さまとも会えてないままだし。
「この人混みで会えるんだろうか?」
とちょっと弱気になってきましたよ。
武道館、南側スタンド席(一等良い席)は関係者席になっているらしく、ピロウズと親しい有名バンドのメンバーやメンバーのご家族が来られているようです。
白髪頭の高齢の男性や女性が次々と席に着かれるのを見て、「やっぱり息子の晴れの舞台だもんね」と理解しました。
開演時間になると、一斉に場内の照明が消えて。
ステージ前のスクリーンに映像が映し出されます。
持ち手が「P」の形になった剣が飛んできて、画面中央に屹立すると、残り2本も飛んできて交わります。
3本の剣「三銃士」のマーク、ピロウズのお印です。