山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

阿修羅像を見に行く 1

ここで一つ書いておかねばならないのは、以前、ワシは「興福寺国宝展」を見たことがあるって事です。
この展覧会が素晴らしくて。
あまりの素晴らしさにワシは心が震えてしまって、見てもない阿修羅像をその後、「見てしまった」と思いこむくらいに凄い内容だったのです。

コレは1997年に福岡市博物館(ウチから近い)にて行われた展覧会(わ、次女出産前だったんか)でして。
鎌倉期運慶一派の手による素晴らしい木彫彫刻の数々がオールスターのようにずらり並んだ壮観な内容でして。
感動のあまり涙が止まらなかった記憶があります。

その記憶があるので、夫が「阿修羅像を見たい」と言い出したときは、スグに、「行こう行こう!」と賛成しましたよ。
「行くなら子供がいない夏休み前の平日に行きたいわね」と二人で結託して、一学期終業式の前日に行くことにしましたよ。

でもこの日は仕事だったので、「じゃあ仕事が終わる頃迎えに来て」と夫に頼んで、とりあえず、午前中は仕事して。
迎えに来て貰った夫と「この店のラーメンをまだ食べてなかったね」とお昼ご飯を食べて。
それからようよう太宰府へ。

「多分、平日だからまだそんなに人は多くはなかろう」と読んで、車でそのまま出かけました。
(休日の人気展覧会ともなると太宰府は人でごった返して、車なんかにっちもさっちも動かなくなるので、西鉄電車での太宰府入りを推奨)

予想は当たって、九州国立博物館の駐車場に入る車の列はたかだか100メートルくらいのもの。
「なんだ、この程度か」と思ったモノの、中の様子はわからないので、夫が
「チケット買って来て中の様子を教えて」と言うので、ワシだけ車から降りて遊歩道をてくてく歩いて博物館の中へ入ってみました。

「ふむ」

団体専用の大型バス駐車場はガラガラ。
身障者用スペースもガラガラです。

「お客さんは思ったほど多くないよ。入場制限もしてない」とメッセを送って知らせます。
チケット売り場も誰一人並んでなくて、即購入できました。

夫に「あとどれくらい?」と訊ねると、「あと4台待ち」と言うので、そのまま博物館1Fの体験スペースに入って遊びながら夫を待つことにしました。
するとなんと珍しく体験スペースに人が居ない!

「一度やってみたかった事をこの際やっちゃおう!!」
と、ワシ、コスプレコーナーで次々にアジアの民族衣装を試して写真を撮りまくりw