山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ワシ、鷹島へ行く 3

あ。書き忘れていましたが、その残虐絵以外の展示品は普通に「まとも」です(念のため)
海底から引き上げられた蒙古軍の装備とか色々(狭苦しい場所に)展示してありますよ。
ただ、いかんせん、展示してあるモノは皆、同じように壺には全部フジツボがついてて欠けているし、木製品も皆壊れているし、古銭とか置いてあっても同じように錆びてて…見ててもその感想は、「ふーん」ダケです。

一番の見所は最近、塩抜き加工処理が終わった「大錨」(木&石)でしょうか?
これはさすがに立派で、この大きさから割り出された蒙古軍の戦艦の巨大さ(全長40メートル)には言葉を失います。
こんな船団が1100艘も舟を連ねてこの島を襲って来たのかと思うと、島民3000人の殆どが虐殺されたという歴史も「白髪三千丈」では無いわね__と実感できました。

ちなみに、生き残った二人の島民のウチ、一人はおばあさんで。
家族が虐殺されている間、竈の灰の中に隠れてて無事だったんですってさ。
この家は集落から離れた場所にあったのですが、飼っていた鶏が鳴いたために蒙古軍に見つかり、おばあさん以外の一家が惨殺された由。
以来、この家の周辺の地域では未だに鶏は飼わない習慣になったんだそうです(21世紀の今でもそうらしい)

__なんというか、血肉に染みついた「教え」ですな。
でも、この島にはモンゴル村がある。
面白いなあ。日本人って。

そしてココで一つ、面白いことをガイドのオバサンが喋っていました。
つまり、「神風」(悪天候)が吹いて蒙古軍は壊滅したのですが、なんと、生き残った兵士達の多くはこの鷹島や周辺の海岸沿いに逃げ延びて周辺住民との混血が進んだそうですw

面白いなあ日本人。責めてきて虐殺した相手と結婚して子孫を残すですよ。

んで。そこで気がついたのですが、そのガイドのオバサンの顔が、ウチの近所のおばあさん達と全く同じ系統の顔だったんですよ。
顔がまん丸で鼻が丸くて小さくて、目も小さくてほお骨が凄く高い&ゲジゲジ眉毛。
この顔立ちのせいで、ワシは引っ越してきて数年間、近所のおばあさん達の顔の見分けがなかなか出来なくて苦労したんですよ!(正直、全部同じに見えるし、その差違は微少なものでしかない)

「あれ?もしかして、ソユコト?」