山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

次女の芸術活動

仕事から帰ってきたら、次女がピロティのスロープに泥で手形をつけて遊んでいましたw
集めた泥の不純物をのけて、水で綺麗に均一に練って、ソレを両手に取って「パー」の形に手を開いて、両手でペタペタと黄土色の模様をつけているのね。

この子は本当に面白い子で、我が家では「笑いの妖精」と普段呼ばれているのだが。

もっと幼い頃__なんとなくひらがなが書けるようになった頃、最初にやった事は、
「自分が知っているモノの名前を書いて、その対象物に貼っていく」という行為だった。
部屋に入ろうと廊下のドアに手を掛けると、

「どあ」
と書かれた紙が貼ってある。
ドアノブには
「のぶ」
と書かれた紙が以下同文。
廊下のフローリングには、
「ろうか」
と書かれた紙が、
キッチンの壁には
「きちん」(きっちん)
と。
冷蔵庫にも「れいぞうこ」

照明のスイッチパネルには、
「でんき」
と。
テーブルには「てーぶる」
テーブルの脚には「あし」
Yチェアには「いす」
トリップタラップには「わたしのいす」
タツには「こたつ」
テレビには「てれび」
ソファには「そふあ」
長女の部屋のドアには「おねえちやん」(おねえちゃん)
猫の餌皿には「ふーど」

ありとあらゆるモノに名前がつけられていたんですよw
なんかアートみたいで面白くて、ゲラゲラ笑ってしまいました。
さすがに猫にはタグはつけられていませんでしたが(^^;
ボイスの小屋には「ぼいす」と紙が貼られていました。

この子の小さな頭に今まで詰められた世界が、一気に外にはみ出してきた__とい風情で。
なんだか、モノに名前があるってこと自体がこうやって改めて目にすると不思議な感じがしてきて…

「凄いな、モダンアートみたいだな!」
と感動して、しばらく、そのままにしてました(ので、遊びに来た友人に大受けだった。「わー、本棚に「たな」って紙が貼ってあるー!」とか)
今でも長女部屋のドアには「おねえちやん」が残してありますw

で、今回の「手のひら模様」はスロープの上で賑やかに踊っていましたが、夜に降ってきた雨に流されてしまい、今朝はすっかり消えてましたとさ。
残念。