山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

友人からの手紙

古い友達から手紙が来た。
年末に元気を出して欲しくて、お菓子を送ったのだが、それを喜んでくれたらしい(特に娘さん二人が)

手紙ってツール自体がもう今や、「珍しい」って感じになってしまうんだが。
いただくと、何とも嬉しいモノですね。

読むと、彼女の家族の生活困窮ぶりも凄まじく。
「何処も同じだなあ」との感慨に打たれる。
あんなに仕事をこなしてて、才能ある編集者としてブイブイ言わせていた人が、こんなに簡単にも職にあぶれてしまうという恐ろしい現実に慄然としてしまう。

ここ最近の不景気は本当に容赦ない。
全ての才能を打ち砕き、花咲いていた豊かな土地をあっという間に荒れ地に代えてしまうのだから。

一体、我が家もドーなってしまうのか。

とりあえず、今は我が社も仕事はあるが、3月以降は真っ暗闇。
まったく右も左も真っ暗闇で、酷い世の中じゃあござんせんか。
♪う??まれた??時が悪いのかぁ??♪

↑誰もこんな古い歌、知らないって(??;

「百年に一度の不景気」とかテレビで言われる度に暗い気持ちになってしまうわ。
ワシの予定では、今年はもう、ローンも終わって記念すべき銀婚式イヤーで派手にお金を使う気持ち満々だったのに。
こんな状態じゃ使う気持ちになれないわねー。
こうやって、消費ってますます冷え込んで、そうして本当に「百年に一度の金融危機」がやって来ちゃうのよ。

言霊って本当よ。企業が自分たちへの言い訳として「百年の一度の不景気だから、仕方ないのであります」
なーんて言っていたら、本当にその通りになっちゃうんだから。

だから「百年に一度の危機」なんて言うの禁止!
是非ともマスコミには、みんなが前向きになって、「よし明日も頑張ろう」という気持ちになれるような言葉を発しなければイケナイって規則が欲しいところだわね。

その点、バラクフセインオバマの就任演説は良かったわねー。
ワシはアメリカ国民でもないのに、感動しちゃったもん。
政治が言葉を持っているというのは、危険でもあるけど、やっぱり「基本」ですよ。

空疎な言葉ではなく、その人の本心から語られた、空中から紡ぎ出された魂の言霊。
コレが大事なんだなと、再認識しました。

どれ、友達に返事でも書くか。