山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

硬い右手首は蕾の感触

あと気になったのは、MC。
多分、本人は冗談のつもりなんだろうけど、決して「音楽は必要なモノじゃない」なんて口が裂けても自分の口から言ってはイケマセンよ。
口から出た言葉はたとえ嘘や冗談であっても、口にしたとたんにその言葉は実態を持ち始め、最後は魂を腐らせます。
口にしたとたんに自分自身をおとしめるモノです。気をつけて。

「自分が音楽を軽く見ていること=冷静=カッコイイ」ってアピールかもしれないけど、音楽を舐めていると絶対に自分はその音楽に裏切られる。しっぺ返しをされる。
この事はちゃんと覚えておいた方が善いと思います。
少なくとも職業ミュージシャンだったら、こんな事を言ってはイケナイのです。

あと、自分の音楽に乗って踊ってくれた人をおとしめるような事を言うのも勘弁して欲しい。
「奥さん、たまってんのね」とか。下品です。
自分が観客を愛さなければ、観客もあなたを愛しません。

せっかく音楽という方法で人と関わり合う事を自分の生業にして、幸せなことに自分がその音楽でこうやってよその土地まで出かけて知らない人に音楽を聴かせるチャンスを持っているというのに。
その事実の大事さが判ってないんだなあと寂しい気持ちになりました。

ま。それもこれも、本人が若いから判ってないってダケなんだろうけど。

いや、だからこそ。
この「音楽を三人でやっている」という喜びをもっと純粋に見たかった__という気持ちになりましたね。
もっと原初的な喜びがあってもいいんじゃまいか。

あと、残念だったのは店のオーナー?
お客さん?の手拍子&かけ声。
まあ、ジャズの世界はよく知らないので「コレが通ってもんよ!」って事かもしれませんが、拍子のズレた手拍子&恫喝のようなかけ声は気持ち悪いので勘弁して欲しかったですね。

「音楽」を聴きに行った筈なのに、音楽以外の事が気になりましたねw
いや。勿論、音楽も気になったんだけど。
「なんでこの人、こんなに右手が硬いの?」とか。
これをもっとチャームポイントにする方法があるような気がします(大きなお世話)

おそらくは、演奏から受ける印象の「堅い処女のような趣」というのも、この右手にヒントがあるような気がしましたよ。