山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

人情を知るという事

ふーむ!久しぶりにNHK朝の連続テレビ小説を見てますよ( ´ ▽ ` )ノ
最初は、「なんで女流漫才師の話じゃないんだろう?」といぶかしく見ていたのですが、見慣れれば可愛い双子女優で。
「元気があって、愛嬌があるってのは百難隠すなあ」と感心しております(^^;
若い女性はかくあって欲しいですなw<自分は全然そんなじゃなかったのに…

先週の宍道湖の中にある島?に漁船で上陸して後、父親が土下座するシーンも良かったんですねー。
なんか、「自然とともにある職業である漁師」という人物像が浮き彫りになって、なんかアニミズムっぽい雰囲気もあって。
カメラアングルも良くて、島の緑と神社の鳥居の組み合わせも良かった。

この自然に抱かれて、暮らす人々__というこの物語の根底の横たわるテーマが、引いては「神々の国」である出雲松江のバックグランドを、この不思議な運命に操られて翻弄される姉妹を結ぶ糸を予感させて、実に良いシーンでした。
「なかなかやるなあ!」
ひたすら感心してしまいましたね。
つい先日、「最近の日本映画2本」を見て、グダグダな気分になってしまった事が嘘のようです(^^;

NHK大阪が制作した)前作「ちりとてちん」も凄く良かったけど、やっぱりドラマはNHK大阪に限りますね!
演出がとても丁寧で繊細。
しかも美しくて、人情が滲みます。

今年度前半期の東京NHK制作の「瞳」は、
「普通の人間はそこでそんな事、言わんだろー!?」
「こんな人類に人生50年間、一度もお目にかかった事が無いんだけど…」
と困惑の連続で、「コレは月島SF?」とか思っていたのですが…

良かった。日本のドラマが朝のお茶の間に帰ってきてヽ(´▽`)ノ

今朝も蕎麦屋の爺ちゃん(石倉三郎)に泣かされちゃったわー(´д⊂)
「感動の涙」は先週末に来ると予想していたのに、先週の土曜日は空振りでw
「え?泣くつもりだったのに…」(´・ω・`)
と思っていたのですが。
予想外の人物に予想外の台詞で泣かされちゃいましたね。

何と言うか、人生を、人情を知っている人たちが作るドラマって無条件に感動させられますね。
ハチクロ」にも「神童」にもなかったもの。
それは「本当の大人の視線」ですね。
ぼんやりと世界に投げ出されたままの子供の視線しか無い映画はやっぱり見てて辛いよ。